2023-01-01から1年間の記事一覧

里親会の要望

ある人が、東京養育家庭の会の要望書が見たい、ということだった。 調べたら、会のホームページにアップされていた。 それだけではなく、要望書に対して東京都から回答もある。 多くの里親会ではやっていないかも知れないが、ぜひどのようなことに取り組んで…

児相職員だけの都合?

最近、沖縄と東京で、里親に委託されていた子どもの突然の解除について、動きがみられた。 沖縄については、委託解除をめぐって里親が不当だとして県知事に訴え、調査委員会を設置していきさつを調べた。昨年中間報告も出て、最近最終報告も出た。その最終報…

論壇時評がよかった

朝日新聞3月30日の論壇時評が家族問題について論じている(林香里氏)。 まず、「子育て罰」について。子育てをすると親子とも制裁を受けるかのような苦しさを味わうが、それが日本ではとくに顕著だという。 理想の子どもを持たない理由として、子育てや教育…

保護者向け支援プログラムの効果

理化学研究所と埼玉県和光市が取り組む子どもとの適切な関わり方を学ぶプログラムが効果を上げていると話題になっている。虐待された子どもへのプログラムは多いが、保護者向けプログラムは遅れているという。 妊娠時期に、夫婦そろって、子どもの養育につい…

こども若者★いけんぷらす

こども家庭庁は、小学1年生から20代の若者をメンバーとして募集し政策や制度作りに反映する、という。社会的養護関連の子どもたちもぜひメンバーとなって意見を反映させてもらいたいものだ。

千葉県の奨学金

千葉県の話で恐縮だが、県内の里親家庭や児童養護施設で育ち大学などに進学する若者を対象に年間30万円を給付する。原資は民間企業や個人の寄付。運営は千葉県社会福祉協議会が行う。初年度は10人程度としている。 他県でも取り組んでいるケースがあると思う…

「里親」は児童福祉法上の用語に限定してほしい

離島留学制度を使って里親の元で暮らしていた高校生男子が行方不明になり、水死で見つかったとの報道がある。里親の虐待があったのかも知れないと疑われている。 3月20日、長崎県壱岐市の海岸で見つかった少年のことで報じられている。里親A宅で暮らしていた…

日本の社会的養護にパーマネンシーの導入を

先のブログのように、日本の特別養子縁組は社会的養護の子どもたちのパーマネンシーを確保するものになっていないと感じている。子どものいない夫婦のための赤ちゃん縁組が主体になっている。一方で、里親家庭や児童養護施設には、帰ることのできない子ども…

養子縁組について

以前、厚労省の担当官と立ち話をしたことがある。養子縁組について。 基本的に養子縁組の問題は養子縁組あっせん事業者のやることと位置付けている、とのこと。 では、養子縁組あっせん事業者はどのような考えのもとに事業を行っているだろうか。事業者は複…

里子のマイナンバーカードについて

マイナンバーカード、健康保険証と一体化されるなど身近な問題になってきた。 ある里親が児童相談所に相談したところ、ちょっと待って、と言われたそう。 子どもの住所記録が残るので作りたくないという里親がいたとかで。 それで、児相内でもう一度確認した…

育児・考

10年ほど前、当事者主権という新書で、上野千鶴子さんが、乳児期の子育てって介護度5だよね、と言っていたのを思い出す。言葉ができないし食事もシモの世話も他人の手を必要とする。何気ない言葉だが、10年も忘れずに私の記憶に残る。 育児を何に例えるかで…

東京の里親の登録資格処分について国の判断

里親と行政との対応について訴訟のケースが相次いでいるが、東京のある里親の裁判が昨日あった。この里親、国の判断を引き出そうとしているが、昨日、裁判所に国の準備書面が提出された。かいつまんで言うと、里親の資格取り消し処分は訴訟では争えないとい…

沖縄の里親委託解除事案について

沖縄の里親委託解除事案について動きがあったようなのでお知らせ。 沖縄県の子ども生活福祉部長は3月1日、児童相談所の業務に対する第三者評価を導入するとの考えを発表した。県議会の一般質問に答弁した。 ただ、考えを答弁しただけで、体制整備などについ…

児童記録簿の見直し

児童養護施設や里親の元で育った子どもの記録をまとめた児童記録簿について厚労省は現在の指針「原則25歳まで」という保存期間の延長を検討しているという。知りたいと考えるケースは少なくないことから、としている。 地域によっては永久保存とする児相もあ…

外国籍の子どものヤングケアラー

里親家庭で、外国籍の子どもを受託して人は意外に多いのではないかと思っている。それだけでなく、無国籍や無戸籍の子どもの場合もある。 私も最初に預かった女の子は無国籍で、30年ほど昔だったので市役所なども相談にのってくれなかった。児童相談所も国籍…

措置解除後も里親家庭で暮らす子ども

親しい知り合いに、知的障害をもった女の子を預かり、40年もがたった里親がいる。子どもはとっくに成人し、里親もいまは里親をやめて80歳を過ぎている。 もちろん措置解除にはなっているが、施設に行くわけでもなく、いまでも里親と暮らしている。里親も子ど…

沖縄の里親問題

沖縄で里親委託が突然解除された問題、県知事が里親の話を聞き、誠実に対応しようと委員会を設けて、中間報告、最終報告が出た。それについては数日前にこのブログに書いた。中間報告、最終報告が出ても、児相は動こうとしない。それどころか、調査段階で児…

LGBTカップルによる里親

国会はLGBT法案で揉めている。ところでLGBTカップルの里親はどうなっているのだろうか。 海外では里親不足のためか積極的にLGBTの里親を増やしている国もある。私が以前伺ったアメリカ・ワシントン州の里親も女性同士が養育している家庭だった。 日本では、…

沖縄県の里親委託解除の最終報告

0歳から5歳まで里親家庭に委託されていた子どもが突然委託解除になったケースについて、琉球新報などの記事を随時紹介してきたが、調査委員会から昨日(2月2日)最終報告が出たという。 報告書では、児童相談所が実親と里親に対立関係を生じさせるなかで、委…

疲弊する児相職員

近くに住む里親から東京新聞(1月22日号)を見せられた。先に電話があって、東京新聞の「こちら特報部」に市川児相の職員のことが載っている。里親会として何かできないものだろうか、と話していた。 市川児相は千葉県里親会市川支部のエリアの児相である。…

小学生の主権者教育

今日の朝日新聞(1月22日)が小学生の主権者教育を取り上げている。 主権者教育と言えば選挙権の問題とかが取りざたされるが、小学生の今の主権が問題になるはずだ。多くの先生たちにとっては、教育は無色透明であるべきだからと、踏み込みにくい問題なのだ…

里子たちがこども政策担当相に面会した

里子たちがこども政策担当相に面会して、学校の授業などで里親家庭を取り上げ、里親家庭への理解を深め、また里子を特別視しないようにしてほしいと訴えたという。 子どもたちはプライバシー保護のためにサングラスなどで仮装していた。 プライバシー保護、…

読売新聞報道その後(三重県里親の里親登録取消し問題)

読売大阪の朝刊(12月29日付)で、三重県の里親のことが報じられている。 里親が子どもを虐待し委託解除と里親登録の取り消しを行ったことで、里親は虐待を否定して不服を申し立てていた。 県の行政不服審査会は、里親に弁明の機会を与えず、処分を取り消す…

児童養護施設のスマホ

いまや子どもたちにとってスマートフォンは必需品と言っていいだろう。岡山県の調査だが施設の高校生で99.5%、中学生で75.3%という。 これまで、端末代金や通話料は誰が支払ってきたのだろうか。施設が負担するところもあるが、子どもたちにアルバイトをさ…

赤ちゃん食堂

子ども食堂ならぬ赤ちゃん食堂の動きが神奈川県や愛知県などで見られる。 離乳食期の赤ちゃんにミルクや手作りの離乳食を無償提供する取り組み。育児の不安を気軽に相談できる場所として、出産後の母親を支え、貧困家庭への支援も行っている。