2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

施設と里親

いま当センターの副理事長をしていただいている天農さん(里親)の論文(里親制度の成長と衰退の研究)を折に触れて思いだす。それは、今日においても里親制度に比べて施設のあり方が制度上有利なものとなっていることを思いださせるからだ。昭和26年の社会…

元里親などが里親支援、おかしいのかな

モノローグ的。当団体の特徴は里親や元里親が活動の中心になっていること。里親支援は里親を経験したものこそがふさわしいと思って10数年前に設立した。可能なら元当事者にも加わってもらいたいと思っている。しかし、行政の人などの評価は今一つ。里親に里…

今年もディキャンプをやります

東洋大学の森田明美先生ゼミと千葉県里親家庭支援センターでやっているディキャンプ、今年も5月5日に開催予定。天気がよければいいけど。それにしても昨年は里親家庭からの参加が150人を超えた。ちょっと恐ろしい気持ちにもなっているが、学生の参加も100人…

『救いの森』読了

期待して読んだせいか、読み終わっての印象はそれほどいいものではなかった。プロットのうまさで読まされたかな、という感じ。でも、主人公のパートナーが元里子であり里親のおばあちゃんもユニークな出方をしており、うまく里親を登場させてくれていた。

『救いの森』読後感1

先に紹介した『救いの森』は4話構成。2話ほど読んだ。児童相談所の他に児童保護署がある。やっぱり逮捕権のある署だろうと私も以前から思っていた。警察署や労働基準監督署みたいに。現実に、そのくらいの強権を使ってもいる。 子どもたちはライフバンドをつ…

『救いの森』を読み始める

話題になっているので『救いの森』(小林由香・角川春樹事務所)を読み始めた。児童相談所の他に児童保護署が設置されていて、児童救命士が配置されている。子どもたちには命を守るライフバンドを腕時計のようにつけている。 極めて現実的、そうでもしないと…

当事者ならではの情報

以前、社会的養護出身の女性に会ったことがある。親から虐待を受けていて、この場合、住民票は閲覧制限がかかる。 社会的養護のなかにいるうちはよかったが、18歳の満年齢で措置解除になると、手続きをしないと閲覧制限ができなくなってしまうのだという。 …

総括所見、代替養育部分

先に紹介したように、児童相談所の強引さに対して反感を持つ人たちがいる。強引な親子分離を経験した人など。こうした人たちに、国連子どもの権利委員会は審査の前にヒアリングをしていたようだ。そのこともあって、総括所見のトーンが一段と高くなっている…

一時保護、ウキペディアには

一時保護をどう考えたらいいのか、調べていたらウキペディアにこんな表現があった。強権的な児童相談所、だからかもしれないが、里親への対応でも強権的な対応が見られる。話し合えばいいと思うのに子どもを学校や幼稚園から里親に知らせず連れ去ってしまう…

これで終わり

思わず詩集ブログにしてしまった。これでおしまい。 http://kinouchi.web.fc2.com/poem/p_file02.html

ブログで詩集

東日本大震災の後、被災地を訪ねた。何の力にもなれなかったけど。3つの詩をご紹介。 http://kinouchi.web.fc2.com/poem/2015/p_file150325.html http://kinouchi.web.fc2.com/poem/2012/p_file120709.html http://kinouchi.web.fc2.com/poem/2011/p_file110…

逸脱のついで

書きためた詩への反響があったので、もう一つ。河原で出会った忘れられない思い出。 http://kinouchi.web.fc2.com/poem/2016/p_file160404.html

里親の詩

里親関連の詩を書いたことを思いだした。こんな詩。なんだか「里親支援ブログ」から遠ざかっているようにも思うが。 http://kinouchi.web.fc2.com/poem/2012/p_file22.html

児相は介入か支援か、一時保護通学は

虐待問題に関連して、児童相談所の役割が国会などで議論されている。家庭の支援をすべきなのか親子分離をすべきなのか、チームを別にすべきなのか。どうも問題が見えていないように思う。第一は支援で、介入する場合は判断を司法にゆだねるべきだ。この辺は…

戦後史でみる子ども観

いま国会などでも虐待防止の作業が急ピッチで進められている。だけどどうしてこんな社会になってしまったのか、現象に追われて、時代そのものを考えてみる人は少ないのではないか。まず、長い間、子どもは家族にとっても国にとっても宝だった。戦後直後は貧…

恩寵と言えば

恩寵と言えば、以前こんな詩を書いたことがあります。 http://kinouchi.web.fc2.com/poem/2012/p_file21.html

大人が失ったもの

子育てをしていて、子どもから「いただきもの」をするような体験がある。恩寵といえばいいのだろうか。大人が失ってしまったものを気付かせてくれるような。 昔、三木成の『形態発生学序説』を読んだことがある。生物の個体発生は形態発生(進化)を繰り返す…

タイムカプセルで思い出すこと

昨日のブログで娘のタイムカプセル掘りを話題にした。そうするといろいろなことを思いだす。 俳優の赤木圭一郎が何かに書いていたのだが、娘の誕生日ごとに真珠を1個買って、20歳のときにネックレスを作ってあげる、というもの。若くて亡くなったから、思い…

読者からの質問、皆さんはどう考えます

読者から下記のような質問がきました。養育から離れていて最近のことは分かりません。皆さんいかがでしょうか。 ご相談をさせていただきます。里子が幼稚園や保育園でお世話になる場合の園関連の費用について、幼稚園(こども園の幼稚園枠を含む)だと保育料…

タイムカプセル掘り

今回は息抜きのブログである。 26歳になる娘が小学生の時に仲の良かった3人で、小学校卒業の時に埋めたタイムカプセルを掘り起こすのだという。 娘はアパート住まいで、久しぶり。他の2人も、一緒に遊んだはずだがもう面影もない。でも「エビガニ釣りに一緒…

「子どもの権利」のコペルニクス的転回

平成28年の児童福祉法改正は、代替養育を施設養護から家庭養育へシフトした点のみが注目されがちだが、むしろ子どもの権利を本格的に俎上にのせたという点で評価されるべきと思う。第2条で国民は子どもの意見表明などを支援する必要があると書いている。とこ…

子ども関連新語

新語収集が趣味。で、最近の子どもに関する新語を紹介します。幾つ知っていますか。 ▶シンデレラ・テクノロジー(ある研究者が、少女たちが求める「かわいい」のパターンをサンプル抽出して数値化。少女たちの「盛る」を研究。今後商品開発などに生かす)▶ゆ…

「家中犯罪」「家中テロ」

アポ電の犯人が捕まった。虐待で子どもが亡くなる事件も相次いでいる。最近の報道を見て感じるのは、「家中犯罪」「家中テロ」とでもいえるような事件。 家はそれでなくても社会から閉じ気味で、アポ電などの事件があると一層家は孤立していくのではないだろ…

3.11から8年目

昨日は東日本大震災から8年目を迎えて、復興に関するニュースが多かった。しかし災害による孤児など子どもに関するニュースはほとんど見られなかった。そういうなか、東京新聞が取り上げていた。震災孤児は241人、親族里親に養育されるようになったのは95人…

統計データ

『里親だより』(119号)で「データで見る里親制度」を紹介した。 都道府県のカウントの仕方に違いがあり、3000くらいの誤差があると読者に指摘された。確かに、専門里親と養育里親をダブルカウントしていたりしていなかったり。 今話題になっている他の調査…

里親の学校の告知

参加者数10数人の小さな勉強会をやっている。こんな予定。 http://fosterfamily.web.fc2.com/satooyano_gakko.html 4月7日は「突然の別れと里親」 4月14日は「社会的養護児童とアドボカシー」このテーマで5回ほどの勉強会を計画しているが2回目以降の日程は…

ライフチャンスの保障

中学生の頃、アナウンサーになりたいと思って家族に話したことがある。いうまでもなく一笑に付された。田舎で、経済的にも高校までの進学が精一杯。方言のきつい地域でもある。それに、もともと何かになりたいなどと言う文化はない時代だった。今だったら多…

里親からの急な別れ

里親から別の里親、あるいは施設に措置変更になる割合は年間5%前後。全部が全部不調というわけではないし、不調という言葉がきちんと定義されているわけでもない。それでも一般的なアンケート調査では30%くらいの里親に不調の経験があるとしている。 不調…

里親家庭のアドボカシー

今日は「里親家庭のアドボカシー」をテーマに里親の学校を開催した。子どもの意見表明をどうやって担保するか、子ども代理人の必要、子どもの権利擁護などについて話し合った。 子どもの意見表明は子どもの権利条約に書いてある。そして改正後の児童福祉法第…

ショートスティ里親

ある勉強会で、SOS子どもの村が運営する福岡市子ども家庭支援センターの担当者の話を聞いた。ショートスティ里親。家庭からの一時預かり、一時保護、里親のレスパイトケアなどを行う。児童相談所や区役所と委託のルールをつくって活動しているという。 養育…