2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

里親とは何か(里親保障について書いてきたことのまとめ)

里親とは何か。里親保障として書いてきたが、里親の学校で議論をしたこともあるので、あたらめてポイントのみまとめておく。 <養育中の事故の補償>里親とは何か。分かりやすい事例として、受託している子どもに事故が起きた場合の責任について施設と里親に…

里親と資格

このところ里親とはなんだろう、という書き込みをしてきた。まあ、単なるボランティア。仕事ではない。ということは、事故が起きても保障はない。不適切な養育ということで辞めていく里親も多い。ボランティアだから国家資格からも縁遠い。国家資格を与えら…

一時保護と里親

戦後まもなく、GHQによる日本の児童相談所に対する査察が行われたが、その際に、一時保護についてはそれに代わる家庭環境を用意するように、との指導があったが、その査察が済むと、日本は児童相談所内に一時保護所を設けることになった。今回の国連子どもの…

デザイン変更

気分の問題ですが、ブログのデザインをかえました。

里親保障10

蛇足風になるが、里親は私人であり、養育は業務ではない。里親はいったい何者なんだろう、と考えてきた結論。 要は身分的保証はないまま、つぶされていく要素が強い。どうしたらいいのだろう。 まず、最初の里親研修について、どんな名目になるか分からない…

こども六法

最近話題になっている『こども六法』が本屋さんで売り切れだという。 それにしても、どうしてこれまでなかったんだろうと思ってしまう。 本書は絵本のような体裁だが、子ども関連の法律をきちんとまとめたような六法もぜひ欲しいところだ。 そして、行きつく…

すでに養育中にいただいている恩返し

年を取ると涙が目じりの皺に入ってパチパチやっても乾かない。手で拭っていると家内が起きてきて「どうしたの、泣いてるの」と声をかける。「うん、泣いている」とは言えなくて、余計なお世話だと思う。NHKのテレビ小説「なつそら」も終盤に入って、戦争孤児…

うまく表現できないが困難を感じている(イン・チャイルド)

里親から聞くことで多いのは、発達障害や愛着障害とまでは言えないが、養育が難しいということ。 最近、イン・チャイルドという言葉を聞くことがある。『その子、発達障害ではありません』という本が売れている。読んではいないが、ネットで調べてみた。こん…

子どもの権利を3つ述べよ

次回の里親関係の読書会のテキストになった『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(ブレイディみかこ著)を読んでいる。本書は、イギリスの中学校(元・底辺中学校)に通う息子について書いたもの。そこに、シティズンシップ・エデュケーションの…

債務の引継ぎ

社会的養護の当事者が満年齢で措置解除となり、親元に帰ったら、借財が残されたまま実親が亡くなっていた、という話を聞いたことがある。1千万を超える借財で、その人は数年間払い続けている。こんな話を思いだしたのは、遺産相続で残された借財の放棄が、そ…

死んだ人が帰ってくる

お盆。地獄の釜の蓋が空いて、一時だけど死んだ人が帰ってくる。ナスやキュウリで馬をつくって迎えに行く。日本の夏の風物だけど子どもたちにとっては何のことやら、だろう。 そして、施設で暮らす子どもたちには、お盆はどう映っているのやら。そんなことを…

里親保障9

思索を続けてきて、熱意もなくなりかけているので、これを最後にしたい。話題にしたいのは里親保険。気になっているのは、預かった子どもに重い障害を負わせたり命を失ったりした場合、1億円前後の損害賠償が里親に課せられること。先に見たように、施設職員…