2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧
11月の子どもに関する新語を紹介したら、関心が高そうに感じました。そこで、9月10月のものをアップします。ちなみに私は新語ウオッチングが趣味。ここ20年ほど、1日4個の新語を収集するのを日課にしています。必要があればほかの分野の新語もお知らせできま…
11月のマスコミで話題になった新しい言葉を紹介します。毎月やっていきたい。 <パパ活>女子高校生が熟年男性と会い食事や買い物をしてもらうもの。バイト感覚で広がっている。犯罪の温床になっている。<患者家族滞在施設>小児がんなど病気のために自宅か…
宮沢賢治の短編童話『虔十公園林』を読んだ。あらすじはこんな感じ。 虔十(けんじゅう)は笑うのが好きだがみんなにばかにされるので、笑わないようになった。あるとき、野原に植えるので杉苗700本を買ってくれと母に頼む。兄は、あそこに植えても大きくな…
マスコミ報道はされていませんが、日本政府から子どもの権利条約の批准状況について第4・5回報告が出ています。その本審査が来年1月16日~17日にジュネーブで開かれます。そして2月初旬には報告に対する総括所見、勧告が出る予定。 政府報告に対してNGOレ…
熊本の慈恵病院が音頭を取って、国際的な団体がスタートしたとのこと。女性や赤ちゃんに関しては後進国だと思ったが、こうしたことで世界を引っ張っていくのは嬉しい。10か国から11団体が加盟。 事務局長を務める蓮田健副院長は記者会見で「ゆりかごには『育…
聞いた話。ある乳児院では職員をマーマと呼ばせているらしい。一人だけでなく、すべての職員をマーマと呼ばせているとか。 そこにいた子どもが里親のもとに来て保育園に通い始めた。徐々に、ママというのは一人しかいないことに気づきつつある。 これは寂し…
里親登録するにはそれなりの覚悟が必要です。子どもが委託されれば、自分の日常生活を変えることも考えておかなければならない。普通、研修を受けて認定されれば子どもが委託されると思うのが一般的ではないでしょうか。 ところが未委託率は異常に高いと言わ…
『裸足に逃げる』は上間陽子さんが書いた本(太田出版)。読むことになったのは読書会のテキストになったから。 http://fosterfamily.web.fc2.com/dokusyo.html それにしても、夜の少女たちの現実はすさまじい。DVや妊娠、働きながらの子育て。そういうなか…
虐待防止に取り組む女性タレントたちがクラウドファンディングでお金を集める「こどもギフト」を始めたとのことです。お金を集めて、児童養護施設の修繕などに使うという。 だれかに子どもをあげるのかと、ドキッとしたが、そうではないらしい。が、それなら…
満年齢で措置解除になる場合の必要事項を書いてみました。 ほんとうは18歳の誕生日の前日までで措置解除となるが、高校生の場合は卒業する3月まで措置延長となります。その後、進学や障害があって自立が難しかったり、就職できない場合は措置延長となります…
奥山先生の話の続き。 トラウマのⅡ型というのは長期にわたって虐待を受けるなどのトラウマ。この場合、まえに紹介した逆境的小児期体験になる。 これを養育者などが取り組む場合、トラウマ・インフォームドケアが必要になるといいます。それにはどうしたらい…
18日の日経によると、児童養護施設は人手不足が深刻で職員の資格要件を緩和する方針とか。幼稚園の教諭もOKにすると政府は方針を示した、ということです。養育の専門性を高めていくという方向はどうなったのでしょうか。
全国里親大会で奥山先生の話に出てきたACE(逆境的小児期体験)。頷くことが多かった。 小児期の逆境が人間を生物学的に変えるプロセスが解明された、という。幼いころに受けた精神的なトラウマは想像以上に広範囲に及ぶ結果を招く。逆境的小児期体験は人間…
石川県金沢で昨日今日と開かれた全国大会に行ってきました。懐かしい出会いや小さなダイヤモンドのように貴重な情報の数々。けっして否定はしませんが、全国で11000を超える里親がいても、里親会への加入率は35%程度、そのなかの数百人が集まっても、里親の…
生まれつき周囲の刺激や他人の気持ちにとても敏感な子どものことを言うそうです。最近関心が高まっているとか。発達障害に似ている、不登校の相談で見つかるケースが多い、ということです。 生まれつきといいますが、こうした気質をもっている親がいると子ど…
来年からフォスタリング機関がスタートします。子どもの措置以外の業務(①里親制度等普及促進・リクルート事業、②里親研修・トレーニング等事業、③里親委託推進等事業、④里親訪問等支援事業、⑤共働き家庭里親委託促進事業、の5つ)を整理して、原則は児相が…
虐待死がとまらない。社会が子どもの虐待死亡事例をしっかり学ぶ姿勢がないからではないか、と思ってしまいます。 アメリカをはじめとした国々では、「チャイルド・デス・レビュー」と呼ばれる子どもの死亡登録・検証制度が実用化されています。子どもの死亡…
里親認定の審議会って年に何回くらい開催しているのでしょうか。実は議連でこんな質問が出ましたが誰も答えられませんでした。 『里親だより』で地域の里親会にアンケートで聞いてみたところ、年2回開催が最も多く6割を超えていました。開催頻度の高い地域も…
児童福祉法が改正され、社会的養護は家庭養育を原則とする、としながら、なかなかベクトルを合わせることができないでいます。里親関係者の中にも、この目標は乱暴なのではないか、など。 はたと気が付いたのは、里親関連のリーダーとなっている人のなかに施…
里親希望者から「里親手当ては税金の対象になるのでしょうか」と質問を受けました。そこで、里親手当てがどのような性格のお金で、課税の対象になるのかどうか調べてみました。ちなみに、里親手当ては養育費とともに措置費として支給されているものです。ま…
長い間『木ノ内博道の[里親家庭支援のつれづれ日記]』を書いてきましたが、それをリニューアルする形で、こちらで始めたいと思います。どうぞよろしくお願いします。 さて、「新しい社会的養育ビジョン」が昨年の8月に出てから、採否両論、もっと困るのは…