2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

里親と新型コロナウイルス

何度も書いているが、先に行われたFLECフォーラムでショートスティ里親が話題になった。市町村と連携して地域の家族を支援することの大事さだ。要保護児童を作らない予防の要素もある。 おりしも、新型コロナウイルスが猛威を振るっている。学校が休校になる…

里親リクルートについて

新しく発表された福祉行政報告例(平成30年度末)では里親総数が12315。1年の間に新規に認定された里親は1688。取り消しが1093。里親はさまざまな都合で辞めていく人も多い。 これから、社会的養護を家庭養育にしていこうとしても、里親が増えないことには絵…

里親 実親からのクレーム

措置解除後、実親から、子どもの虫歯が増えた、というクレームをもらったという。 太ったとか痩せたとか、いろいろなクレームを、つけようと思えばつけられるだろう。 昨日、FLECフォーラムで、親子関係再構築をテーマに話をした。措置解除から親子関係再構…

女子高生の自殺

2月17日の毎日新聞(朝刊)に鈴木敦子さんが「群馬県の女子高生の自殺」を書いている。自殺は2017年のこと。 中3の少女は児童福祉施設から児童養護施設に移る(意に反して)。その児童養護施設では、友人や知人への連絡が許されなかった。友人の方から電話を…

こども養育施設

社会的養護の世界で言葉の混乱が起きている。その中で最たるものは養護か養育か、だろう。児童福祉法の第1条に子どもの権利条約がうたわれて、従来のように愛護だけではなく、子どもそのものが権利の主体者である、ということになった。振り返ってみると、私…

親の権利が問われない日本

ある研究会で、親の権利が話題になった。日本の風土ではおかしいと思われがちだが、親子を引き離すのはよほどのことのはず。 先進国では親にも弁護士がつく。日本はつかない。児相にはいる。親も、貧乏だったら弁護士なんて考えられない。反対に、お金持ちだ…

体罰雑感

千葉県野田市の心愛さんが亡くなる3か月前に「自分への手紙」を書いていたことが分かった。「未来のあなたを見たいです。あきらめないで下さい。」 痛ましい。この気持ちに周囲が答えてあげられなかったばかりか、せっかくあげたその声を踏みにじることまで…

親子関係再構築と里親

23日・24日に開催されるFLECフォーラム。第4分科会の「家庭養護と親子関係再構築」が私たちのテーマ。児童虐待防止法、児童福祉法で、社会的養護の関係者は再構築に協力することが定められ、里親も例外ではない。 唐突に言われても、という気持ちはしないで…

本 『さらわれた赤ちゃん』

『さらわれた赤ちゃん』(藤原一枝・著)が話題になっている。虐待でないのに強引に児相に保護されてしまった、というような内容だという(私は未読)。 親子分離については、国連子どもの権利委員会から日本への総括所見(昨年2月)で、義務的司法審査を経…

社会的養護 グレタ現象

子どもたちが、世の親たちをグレタ現象で悩ませているという。肉食をやめたりプラスチック容器を家から追放したりする。そうした子どもたちが増えているという。 今日、乳児の家庭養護の是非についてインタビューを受けた。家庭養育が必要だというエビデンス…

子ども お金じゃないよ

里親手当が増額になるというので、先日のこのブログで喜んでしまったが、問題をお金で解決しようという姿勢はやっぱりいただけないと思う。 政府が少子化対策だとして、多子世帯支援を考えているという。子ども1人に月額1万円、2子目の場合は月3万円、3子…

妊娠依存症?

聞きなれない言葉だが、確かに育てられない状況にもかかわらず次々と出産する女性がいる。男性依存かと思っていたが。 ノンフィクション作家の石井光太氏が『育てられない母親たち』(祥伝社新書)を2月に出版、24の事例を挙げて多面的に分析した。その中で…

里親と自然災害

千葉県では昨年の台風で36件の里親家庭が被害にあった。そこで昨日の「里親の学校」では「里親と自然災害」をテーマにした。 この頃は自然災害が珍しいことではなくなった。また近々地震のやってくるような話もある。コロナウイルスも不気味だ。 里親家庭は…

雑感

「子の権利としての育休」という見出しに出会った。養育者の問題かと思っていたが、こういう発想の転換も必要か。嬉しくなる。 「帰省ブルー」という言葉に出会った。里親家庭の子どもが実親に会って気分の落ち込むことかと思ったが、どうやら、一般家庭の子…

里親制度の今後

今月末のFLECフォーラムの準備をしている。分科会の担当で、家族再統合がテーマ。最初、とんでもないテーマだなと思った。今の児相の多くは里親に実親の支援までは期待していないし、むしろ措置解除後は子どもと連絡はとらないでほしい、と告げられる。 だけ…