2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

里親とフェミニズム2

里親とフェミニズムについて考えているところに、今日の朝日新聞が「ケア労働 報酬と評価を正当に」という記事があり、大きなヒントになった。 ケア労働は多くの場合女性が担ってきて、しかも低賃金。 また、里親手当は、巧妙にというべきか、労働の対価とい…

不覚な違算

フェミニズムに関心がある、なんて書くと笑われそうだが、子育ての考え方はジェンダー平等、ないしはフェミニズムからみてどうなのだろうと考える。私たちの時代は、育児は女性のやることとしてあまり関心を持たなかった。 一般的な子育てだけではなく、里親…

子ども憲章が人気

タイトルは「ちいさいわたしがほしいもの~子どもの育ちを支えるために~」。子どもの一人称の語り言葉で「わたしが安心できる環境でホッとできる時間を過ごせるようにしてください。そうなっていないときは助けてください」「夢中で好きなことをする時間や…

江戸時代の子育て、仮親

小泉吉永の『「江戸時代の子育て」読本』(小学館)を読んだ。 11代将軍徳川家斉は正室と側女50人との間に55人をもうけたが40歳まで生きたのは7人だったという。 それくらい養育は大変だったわけだ。 乳幼児の死亡率の異常な高さは、堕胎や間引き、捨子の影…

地域とつながる里親であるべき

先日、日本子ども虐待防止学会前理事長で小児精神科医の奥山眞紀子さんとZOOMで話した。平成28年の児童福祉法改正に関わることで。 奥山さんとして力を入れたかったのは、保護の必要になる子どもたちの問題で、もっと市町村と児相がつながるようにしたかった…

『52ヘルツのクジラたち』を読む

本屋大賞にもなった『52ヘルツのクジラたち』(町田そのこ著 中央公論新社)を読んだ。虐待を受けた当事者たちの物語だ。 欠点から言うと、当事者のような迫力はあまり感じられないかな。フィクションだから、それはやむを得ないと思う。しかしストーリーと…

子ども政策の行方と要保護児童対策

国レベルのことをブログに書いてもなにか世迷言のようにしかならないが、国はいま「こども未来戦略方針」で揺れている。少し前には、少子化対策を異次元レベルでなんとかする、とか言っていた。 その割に、財源のめどが立っていなくて、財源については先送り…

子どものことは考えられていない社会か

子や孫は可愛いものだが、社会の仕組み作りには生かされていないようだ。 国債は子や孫からの借用書 という川柳があったが、まあその通り。政治家は自分の任期期間中だけ無事に済めばいいのだろう。 マイナンバー問題が表面化している。マイナンバーと連携し…

子どもインフラ

7日の経済財政諮問会議で骨太方針が発表になった。”異次元の少子化対策”については内容が固まっていないと見送り。ただ、教員の処遇改善など教育分野の施策が多く盛り込まれたという。 異次元の少子化対策と言いながら、財源が決まらないでいる。子どもを支…

どうする、対面給食

コロナが5類に移行したことで、対面給食を戻す学校と戻さない学校に分かれているんだそうだ。専門家は、会話を楽しみながら食事をする方が子どもの社会性やコミュニケーション能力などの発達にとても重要だ、という。 一方、対面給食を続けている学校の校長…

里親家庭と不登校

要保護児童の不登校は里親家庭でも児童養護施設でも多い。親元を離れて、環境の変化が大きいからだと思う。 支援団体が不登校について調査した結果が公表されていた。 不登校の支援団体の調査によると、不登校の子どもをもつ親の約7割が「学校を休んで子ども…