2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

どうしているかな しりとりの上手な子

いろいろな事情があって、里親と子どもの別れがある折に触れて、一緒に暮らした時期のことを思いだす小学生の男の子少し乱暴で、素行的にいいとは言えないが、頭はよかったと思う車のなかでしりとりをする退屈な車中ではありがたい時間つぶしだその子の言っ…

木ノ内博道賞 4月

月間里親「木ノ内博道賞」:里親家庭に関連する優れた本などに賞を与えよう ノーベル賞は世界的に有名。芥川賞、直木賞、天皇賞、皐月賞。いろいろな賞がある。最近は書店員など名もない人が賞をつくることもある。賞は褒め称えるもので、それは誰がやっても…

特別養子縁組の制度のない国の子どもを特別養子にできるのか

外国人材の自由化などと言っているあいだに、要保護児童の世界では外国籍の子どもが増えている。しかも実数をつかむようなデータがない。 ところで、外国籍の子どもの養子縁組。特別養子縁組のない、たとえばタイの場合、日本の特別養子縁組は認められるのだ…

子どもの権利までの長いモノローグ

権利とはどういうものか、そんなことを考えたのは、里親の学校で当事者から「権利には義務が伴うよね」と聞いたことから。 日本は勝ち取る、あるいは命を懸けて奪い取った権利ではないから、こんな感じになってしまうのだろう。 人類史的にみれば、人間は神…

一時保護で預かった子どもの髪を切ってはダメ?

一時保護委託を受けた里親が、子どもの髪の毛が伸びすぎているので切ってあげようとしたら、児相の職員から「実親に許可を得ないとだめだ」と言われた。髪の毛ごときで親の許可が必要? そんなことがあるんだろうか、と児相関係者に聞いたらニヤリとされた。…

経済的虐待

言うまでもないが、児童虐待には4種類ある。身体的、心理的、性的、ネグレクト。ところが高齢者虐待にはもう1種類ある。経済的虐待だ。高齢者の財産を処分したりして利益を得ることなど。それは犯罪だから虐待に入れる必要もないだろうと思う。 同時に、子ど…

アドボカシーの勉強会

昨日は「里親の学校」を開催。『社会的養護児童とアドボカシー ――意見表明権の保障を目指して』(栄留里美著、明石出版)をテキストにしての勉強会。計5回開催予定でその1回目。 当事者の人から、子どもの権利って、権利というからには義務はないの? という…

SOS教育

SOS教育が広がりをみせているという。正確には「SOSの出し方に関する教育」。「子どもが、現在起きている危機的状況、又は今後起こり得る危機的状況に対応するために、適切な援助希求行動(身近にいる信頼できる大人にSOSを出す)ができるようにするこ…

日にち薬

瀬戸内寂聴さんの講演会で一人の参加者が質問をした「最近夫を亡くしてとても悲しい。悲しみを和らげる方法はありますか」寂聴さんは壇上から降りると質問者に寄っていって抱きしめ、悲しんでもいいんです、時だけが解決します、京都には「日にち薬」という…

NIMBY

児童相談所開設に反対するのは東京のどこかの区だけかと思ったが、児相や介護施設の設置計画にはどこでも反対するんだそうだ。 海外ではニンビーと呼ばれているという。Not In My Back Yaed の頭文字をとったもの。 地域住民というのはどこでも身勝手らしい。

奨学肉

奨学金ならぬ奨学肉を提供する焼肉屋さんがある。焼き肉食べ放題。そうか、そういう手があったかと思う。 奨学金制度を作ろうとすると大変な手間になるし、もちろんお金も必要。そんなに気張らずに、日常の本業で大学生に奨学できたらいい。 早い話、毎日お…

突然の別れと里親

今日の里親の学校は「突然の別れと里親」というチャレンジングなテーマ。個別の事例は紹介しにくい話だが、児童相談所は関係者の意思に反して子どもを保護できる強制的な行政権限をもっている。もちろんそれで子どもの命が救われることもあるが、実親から恨…

吃音は発達障害?

『どもる体』を読む。経験や体験からどもることを理解していく。それで思い出したのだが、吃音は発達障害の一部とされている。脳の個性という理解だ。 脳生理学が発達したおかげで、いろいろなことが脳の問題とされる。今や発達 障害や虐待による影響も脳の…

外国籍の社会的養護児童の把握を

前にも書いたが、外国籍の社会的養護児童が本当に多い、と感じている。にもかかわらず、実態がつかめていない。統計データもとられていない。 今月から外国人材の受け入れが始まった。労働者として受け入れるとしても、生活者としての視点が必要ないわけでは…

当事者性について

さまざまな決定が当事者抜きで行われている、というのが日本の社会の特徴ではないだろうか。このブログでも社会的養護の当事者の声を、とたびたび言ってきた。社会的養護下にいる、あるいはいた子どもたちのことだ。しかし、誰もが何かの当事者である。たと…