宗教虐待の調査

宗教への信仰を背景とした親から子への宗教虐待についてこども家庭庁が初めて調査を行った。児相への調査では宗教虐待に関する相談があったとした児相は16%で一時保護したケースは19件だった。宗教二世への調査では「身内が全員信者で助けを求められなかった」のコメントが。

一般家庭を対象にした調査だが、気になったのは社会的養護の子どもたちではどうだろう、ということ。施設でも里親でも、宗教を背景にして養育を行う人が多い。関係者に気づきがなくても宗教虐待と感じている子どもがいるとしたら問題だろう。

里親関係で気になっているのは、里親の職業の調査で里父の職業で10.6%が宗教家とあること(里母で6.6%)。できれば宗教問題については触れずにいたいというのが児相職員、同じ里親仲間に多い。しかし、子どもの処遇をめぐっては「触れずにいたい」ではすまない問題と言える。