2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

リクルート ひっかけポスター

カナダの非営利団体の里親募集のポスターが話題になっている。犬や猫、うさぎと遊ぶ子どもがポスターに写っている。保護された動物の里親探しのようなポスター。問い合わせると、電話から「ペットのことだと思っていたならごめんなさい」と流れる。ペットの…

家族 嫡出推定

医学が発達するとなにが起こるか分からない。大阪家裁が「嫡出推定が及ぶ」と判断したのは、凍結受精卵をつれあいに無断で使用して出産したケース。別居中の元妻が行ったもの。子どもとつれあいの男との親子関係について家裁は「嫡出推定」の判断をした。

企業の支援 七五三、ランドセル、認証制度

社会的養護の子どもたちに七五三のお祝い助成をしてくれる企業がある。嵐のレコードなどを扱っている企業だ。12月27日が締切り。また、ランドセルメーカーのセイバンは里親家庭の子どもたちにランドセルを提供してくれている。今年は184人に。もう締め切って…

本 『ふるさとって呼んでもいいですか 6歳で「移民」になった私の物語』

これも次回の里親関係の読書会の「課題図書」。イランから観光ビザで入国し、超過滞在のまま育った女の子が、いろいろなことに困りながらも大学を卒業し結婚し子どもも生まれる。在留特別許可を得て、一時イランに帰るが、そこは夢にまで見た祖国ではなかっ…

里親支援 フォスタリング機関、明石市・高知県・宮城県の取り組み

フォスタリング機関に関する動きがなかなか見えてこない。そういうなか、11月23日に「子どもの家庭養育推進官民協議会」の研修会で「これからの社会的養育を考えるシンポジウム」が日本財団で開催された。フォスタリング機関の発表として明石市、高知県、宮…

事件 小6女児誘拐

メールでコンタクトし、小6の女の子を誘拐した事件。なんともすっきりしない事件だ。このことによって、子どもへの親の監視は一層強まるものと思われる。ほんらい、親の監視から逃れたところで子どもはしっかり成長すると思うのだが。 それから、里親にとっ…

児相 職員の健康

毎日新聞の調査で、児童福祉士の精神疾患による休職率は教員の4倍だという。2018年度で(全国)、職員の2.2%、57人が休職中。 やはり親子分離が負担になっているようだ。国は職員を増やすことしか考えていないが、もう抜本的に見直す時期にきているように思…

本 『むこう岸』を読む

柏市の児童文学の本屋さん「ハックルベリーブックス」で、2,3か月に一回くらい読書会をやっている。今回読む本は安田夏菜さんの『むこう岸』(講談社)。 お父さんが医者で経済的に恵まれた男の子は勉強ができる。受験難関校に合格するが、もっと勉強でき…

言葉 ローマ教皇が帰っていった

高齢にもかかわらず終始にこやかに、しかし言葉は厳しく語って、帰っていったフランシスコ教皇。「核保有は途方もないテロ行為」などの名言のなかに、こんなのもあった。 「最も重要なのは私が何を持っているか、あるいは何を得るかではなく、誰とそれを共有…

言葉 きょうだい児・生きる冒険地図

昨日書いた『紅のトキの空』に、障害のある弟をもった姉というシチュエーションが多いと書いた。 それで思い出したが、なんらかの障害をもったきょうだいのいる子どもを「きょうだい児」という。自分が頑張らなければ、と思って張り切る子どものことだ。最近…

本 『紅のトキの空』を思いだす

以前に読書会で読んだ『紅のトキの空』(ジル・ルイス著、評論社)を最近よく思いだす。お母さんが家事をしないので、12歳の少女が懸命に家を切り盛りする。発達障害の感じのする弟もいて、家庭は破たん寸前。それでも3人で平和に暮らすことが少女の夢。どん…

言葉 インディアンのことわざ 

「人を助けたらその人の人生に責任を負わなければならない」。なんか里親に関係しているような言葉だと思った。インディアンのことわざだという。『流』(東山彰良著)から。

奨学金 在学生を対象11月で締め切る

11月12日にもこのブログで書いたが、国の奨学金、在学生を対象にした申し込みが11月いっぱいで締め切られる。意外に反応がないので心配している。 里親周辺に盛り上がりがないのは、奨学金の縄張りが文部科学省だからではないかと思っている。社会的養護や里…

子どもの権利 どれだけ知っているのだろうか

国連の子どもの権利条約、どれだけ知られているのだろうか。セーブザチルドレンが今年の夏に行った3万人調査を紹介する。 内容までよく知っている、は子どもで8.9%、大人で2.2% 内容について少し知っている、は子どもで24.0%、大人で14.2% 名前だけ聞い…

里親制度 社会にどれくらい知られているか

里親を増やしたいなら、時系列的に、里親制度が社会からどのくら知られているか、という調査があってもいい。 手元の資料でみたら(日本財団、里親に関する意識・実態調査報告書、2019年3月、サンプル10000)、 ・内容をよく知っている 6.6% ・内容をある程…

話題の言葉 7月22日~11月7日

個人的に話題の言葉を拾うのが趣味。今年後半の子どもや女性に関するものを紹介したい。▶パプリカダンス パプリカはNHKの2020年応援プロジェクトの名称。これに合わせて踊るダンスが子どもたちの間で人気。▶赤ちゃんマーク日本航空のウェブサイトで、小さい…

民間の里親支援 七五三の子どもにお祝い金助成

里親家庭に措置されている子どもが七五三を迎えるようなら、お祝い金がもらえる(限度額3万円)。もちろんお祝い金なので、お祝いとしての支出であること。里親仲間に該当する人がいたら教えてあげましょう。助成の名称は「ジェイストーム七五三お祝い助成金…

子どもの権利 障害者の権利に学ぶ

日本は子どもの権利条約に批准しながら、国内の権利擁護の仕組みがなかなか作れないでいる。それに比べて、障害者の権利条約は国内整備も進んでいる。そういうわけで、今日、障害者の権利に関する勉強会をやった。 子どもの権利では「最善の利益」が原則だ。…

厚生労働省動向 体罰問題

現在、厚生労働省において「体罰禁止ガイドライン」を作成検討中。6月の児童虐待防止法の改正等によって禁止される体罰の考え方・範囲等については、ガイドラインで示すこととされており、現在、厚生労働省(子ども家庭局長)の下に設置された検討会において…

奨学金 民間がねらい目

来年度から国の給付型奨学金が大幅に充実する。そうしたこともあって、民間の運営する給付型奨学金への応募が少なくなっているようだ。そういう意味では、逆に、民間の奨学金にチャレンジしたいものだ。

奨学金 在学生の申請が始まった

来年度から高等教育の無償化が始まる。と言っても、養育者の所得制限があるから、完全無償化ではない。でも、里親家庭の場合は養育者の所得制限は関係なく、社会的養護下の子どもたちはすべて対象になる。すでに高校3年生の申請は8月で終了しており、対象と…

里親の勲章

私が関わるようになる前の里親会は、里親と言えば篤志家の活動だったように思う。支部長になって初めて会合に出た時、前の支部長も来ていた。なんとか工業の会長ということで、子どもたちにお小遣いと称して千円ずつをあげていた。ああ、こういうことは私は…

千葉市職員が一時保護の受け入れを始める

私は市川市在住。で、千葉市の話はなんだか複雑な気持ちになる。県のことではないし、しかし遠方のことではない。また、市長の熊谷氏は官民協議会で何度かお会いしているので、応援したい気持にもなる。 その千葉市、職員が市内の一時保護の受け入れを始める…

脆弱な家庭が当たり前なのか

続けて読んだ小説が2つとも家庭の危機なのに、それが危機というより日常的なのに少し驚いた。一つは雑誌『すばる』の新人賞をとった「犬のかたちをしているもの」。奥さんが婦人病のためセックスができない。そこに妊娠をした女性があらわれる。旦那の子ど…

フォスターユース・サミットに行ってきた

東京・新宿で開催された第6回ユースサミットに行ってきた。アメリカから二人のユースも来ていて、一つは政策アドボカシーについて話していた。州の法律改正に向けたロビー活動など。郡、市といった地域における政策アドボカシーもやっているとか。そこで、現…

フォスタリング機関が所有する里親

『里親だより』の取材で長野県のうえだみなみ乳児院を訪ねた。こちらのフォスタリング機関は里親開拓の活動をして、希望者がいたら研修後、養育里親として認定されたのち、フォスタリング機関として「フォスターホーム」として認定するのだという。いわば独…

里親会ってなんだ

里親ってなんだ、と考えてきた。役割ではなくて身分的なもの、について。では里親会というのはどう考えたらいいのか。 里親会って3段階に分けて考えることができると思う。 最初の段階は行政が作らせた。とくに児相が必要とした。施設とは連絡が取りやすいが…