2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

子ども基本法の提言

昨年から「子ども基本法」を作るよう政府に提言しようと研究会が立ち上がった。今年の3月で取りまとめる予定だったか、コロナの影響で研究会の開催も発表も大幅に遅れた。 国連の子どもの権利委員会から何度も勧告を受けているもっとも問題のところは、横断…

新聞をゆっくり読みながら里親を思う

のんびりと起きだして、今日の朝日新聞をゆっくりと読む。歌壇という欄がある。目についたのは「憶良おらば何と詠みけん宝なる子ら虐待に死にゆく今を」。以前、里親を対象に川柳を公募する企画があった。私は賛成できなかった。子育てを揶揄するような作品…

『ナゲキバト』を読む

ブックオフの200円均一の棚が好きだ。価値のない、読んで思わず破いてしまいたくなる本。そういう本の間に、光り輝く本がある。素晴らしい本だから多くの人が買いそして売って、この棚に集まる、というわけだ。 昨日買った『ナゲキバト』(ラリー・バークダ…

当事者学

当事者が大事にされていない分野は人権侵害のおそれがある。そんなことを考えたのは昨日の朝日新聞夕刊だ。「現場へ!」が連載されているのだが見出しに「人はみな自らの人生を実験」とある。まあ実験としては平等、ということだろう。 目が見えず耳の聞こえ…

里親月間雑感

10月は里親月間、また4日は里親の日。各地で里親制度の説明会などが開かれる予定だが、気になるのは里親月間の行事でいいのだろうか、ということ。 自治体の計画からすれば、そんな悠長なことでは困る気がする。 年間を通じた里親開拓の計画を立てるべきだろ…

乳児の口に血、やはり代理ミュンヒハウゼン症候群だった

9月9日のこのブログで、乳児に血液を飲ませて嘔吐させた事件は代理ミュンヒハウゼン症候群ではないかと書いたが、やはりそうだったようだ。養育に関わる倒錯した精神疾患、里親にも無関係とは言えない。相談を受けていて、里親の熱心な養育の背景にこの病理…

千葉県知事をめぐる動き

千葉県のことで恐縮だが、来年4月で任期が終了する千葉県知事をめぐってさまざまな動きがある。まず現・森田知事が次の選挙にも出るのかどうか、いまのところ明らかにしていない。しかし現知事では難しいとする自民党県連は、スポーツ庁長官の任期を終えるソ…

ゲームチャットと里親・口座チェックも

オンラインゲームでの子ども誘拐が相次いでいる。チャット機能で、気楽に友達だと思って話している人が、実は犯罪をたくらむ人だったら。すべて悪人だと思う必要はないが、用心をする必要はある。しかし子どもに善悪の判断をさせるのは難しい。 保護者が対策…

社会的養護・考

まず「養護」は明治期の翻訳語として日本語に定着した。が、戦後の使われ方はその意味内容が違ってきた。 戦後は、養育保護を「養護」というようになった。 昭和40年代初頭、「社会的養護」が『教育原理』で使われるようになる。 その後、社会的養護は広義…

子どもとコロナ、総括

西日本新聞(9月10日)で、子どもNPOセンター福岡代表理事の重永侑紀さんが子どもとコロナについて総括的なことを言っている。 一斉休校は、科学的根拠に乏しい政治的判断だったとの見方も強い。「子どものためと言いながら、肝心の子どもの声は聞かな…

養育費の不払い対策

離婚や別居後、養育費が振り込まれなくなることは多い。養育する女性の大きな負担になることは間違いがない。経済的に困窮して、子どもが保護される場合もある。 政府は法制化を検討している。

代替家庭養育はどうか

改正された児童福祉法では、第1条で「子どもの権利」をうたっている。子どもを権利の主体としてとらえる考え方。護るべき対象だけではない。 社会的養護の分野では長いこと「養護」という言葉を使ってきた。歴史的には施設から出てきた考え方のようだ。「護…

アドボカシー本

アドボカシー、子どもを権利の主体者として、きちんと意見を聞く考え方。堀正嗣さんの本『子どもの心の声を聴く――子どもアドボカシー入門』(岩波ブックレット)が発行された。まだ読んでいないが、社会的養護関連ではとても大事な考え方なので、ぜひ読んで…

代理ミュンヒハウゼン症候群?

大阪で、母親が乳児に血液を飲ませるという不思議な事件があった。それも一度だけでなく、入院中にもあったという。 これで思いだすのが、代理ミュンヒハウゼン症候群。

コロナ虫歯にご注意を

コロナへの感染を心配して歯医者に行かない子どもたちが増えているという。虫歯を悪化させたり、口腔内の病気にかかることがあるという。

厚労省 児童福祉司など資格創設

厚生労働省ワーキングチームは、子どもや家庭関わる児童福祉司などにの福祉にむけた資質向上のための資格の創設を検討するとしている。 児童相談所で、その職に任用される場合、容易に資格がとれるとされてきた。

映画「朝が来る」、厚生労働省タイアップ

厚生労働省は里親制度、養子縁組制度のPRのためにこれから上映される「朝が来る」とタイアップするという。 もちろんいいことではある。が、里親を増やそうと高い目標を自治体に期待しているのに、これでお茶を濁すの?という気持ちもある。 養子縁組以外…

子どもとマスク

個人的なことだが、マスクをつけると髭剃りあとなどが痒くなる。難聴の傾向もあるので、相手の口元が見えないと何を言っているかよくわからない。マスクによるストレス度は高いほうに属するだろう。また、そういう人は少なくないのではないか。 発達障害児に…

もがれた翼、今年の取り組み

子どものシェルター「カリヨン子どもセンター」では弁護士の皆さんが「もがれた翼」という演劇を毎年やっているが、今年はコロナ禍のなか、9月10日から動画を無料で配信するという。テーマは「子どもシェルター」。 見たい人はユーチューブで「もがれた翼」…

エッセンシャルワーカー

コロナ禍のなか尊敬できる仕事が話題になっている。エッセンシャルワーカーと呼ばれている。子どもや高齢者の福祉に携わる人のことをいうが、こうしたエッセンシャルワーカーと言われる人に共通するのは低賃金で長時間労働。コロナで賃金カットされた、雇用…

つるかめ つるかめ

子どもにはおまじないも効く。痛いの痛いのお空に飛んでけ、といったら、おそらのおじいちゃんが痛くなるからやめて、と子どもがいったそうな。 コロナストレスについて大人社会でもアマビエなどが話題になっているが、子どものコロナストレスにもおまじない…

ネットで語られる神は、私たちの概念と大幅に異なる。 少女たちの間で語られる神は、とりあえず救ってくれる人のこと。カラオケやネットカフェがコロナで閉鎖されて家出少女たちの居場所がなくなった。それで、今年の4月には、ツイッターでのこうした少女ら…

子どものコロナストレス

武漢でのコロナ騒ぎは昨年から。そして日本で感染防止に乗り出したのは今年の3月くらいからか。騒ぎが起こると、子どもの情報は消える。そんなことを思いだしたのは昨日今日の新聞各社が、コロナによる子どものストレスを相次いで記事にし始めたことから。い…