『ナゲキバト』を読む

ブックオフの200円均一の棚が好きだ。価値のない、読んで思わず破いてしまいたくなる本。そういう本の間に、光り輝く本がある。素晴らしい本だから多くの人が買いそして売って、この棚に集まる、というわけだ。

昨日買った『ナゲキバト』(ラリー・バークダル著、あすなら書房)もいい本だった。新刊でないから、すでに読んだ人も多いと思うが、子どもに読んであげる、ないし勧めるのにはいい本だ。

9歳のときに両親を交通事故で亡くした少年は祖父に引き取られて、祖父から生きていくことを学ぶ。その祖父の温かい励ましのこめられた教え。

小説だから、その内容を書くことは差し控えよう。ただ、里親家庭など、子どもと大人の出会いは、このようであってほしいと思わずにはいられない。

薄い本ながら、読んで感謝する、いい出会いの本だった。