2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧
児相職員の里親対応でどうしてこうなってしまうのだろう、と頭をかしげることがある。それは、本来パートナーであるはずの里親に対して、どうやら不振の構造が見え隠れすること。 子どもに関する情報でも、施設に提供する情報よりも大幅に少ない。子どものこ…
国連の子どもの権利条約では、必要と思われる場合にのみ親子分離をするが、望ましいのは親子分離をしないこと、だとされている。 昨年2月の、日本に対する総括所見でも、まずこのことが書いてある。しかし、そんなことは当たり前だ、という感覚で、仕組みを…
昭和26年には子ども福祉の大きな転換期であったが、3月に『児童福祉マニュアル』が刊行されている。厚生省児童局の編纂。ぜひ読んでみたいと思うので、読者の皆さんにお知恵を拝借したい。 この本、国連から派遣されてきたキャロルさんが、日本の各地の児童…
昭和22年に制定された児童福祉法で、里親による養育が公的な養育として認められた。翌年10月、「里親等家庭養育運営に関して」と題した通達が都道府県に発せられた。 昭和25年10月に「家庭養育運営要綱」が通知された。この通知が発せられた10月4日は里親デ…
昭和26年 3月に「社会福祉事業法」が制定される。 5月に「児童憲章」が制定される。 6月に「第5次児童福祉法」が改正される。 この動き、偶然のように見えるが、ここにはさまざまな事情がある。ただ、それぞれを単体で見ても事情はよく分からない。 第5次児…
新規登録の里親に、一時保護を受けるように承諾書を書いてもらっている児童相談所があると書いたら、うちの管轄では児童手当の通帳を確認する念書を書くように要求された、という地域が複数ありました。要は、児童手当は使わないように、ということのようで…
インターセクシュアリティとは、人種や民族、階級、障害などのさまざまな軸の重なり合いのなかで性差別の問題をとらえていこうというもの。 そういういくつもの軸に関連させていかないと肝心の問題がスポイルされてしまうのではないか。もちろん社会的養護の…
障害のある人の問題として語られることの多い「当事者研究」。しかし、当事者研究はすべての人の問題である。とくに、社会的養護の子どもたちにとっては大事な概念だと思う。 岩波書店から『当事者研究』(熊谷晋一郎)がでた(2700円で、研究者でない私たち…
コロナで、情報も停滞しがち。 里親家庭で、皆さんはどうしているのだろうか。 私も月数回のオンライン会議のほか、あまり動きもない。 面白いのは名刺を使わないこと。オンラインだと議題に終始するので、散らかした話をしない。実は、この散らかした話が重…
平成20年、初めて里親支援が児童福祉法にうたわれた。その後、里親支援は多方面で行われることが望ましいとの観点から、乳児院や児童養護施設に里親支援専門相談員を配置し、児童家庭支援センターも里親支援を担うことになった。 昨年度あたりから、フォスタ…
全国里親会の発行する『里親だより』を手伝っている。手伝っているというより、わりあい自由に編集をさせてもらっている。先日、関係者によってこれからのあり方をオンラインで話し合った。 読者が里親だけでなく、児童相談所を始めとする行政職員や施設の里…
里親関係の会議で、ベテラン里親ほど悩みが深い、という話になった。 あれこれ養育に悩むのは新米の里親と思っていたが、新米の里親にはみんなが心配してくれる。しかしベテランになると、障害のある子どもとか、養育の難しい子どもが委託される。そして、あ…
休校が終了しても、子どもたちで大声で話さないように、とか、給食中も話をしないように、あまりお隣と近づかないように、など制限の多い学校生活となっている。雨が降らなくても人との距離を保つために傘をさすようにと指示を出している学校もある。 子ども…
被害地の人は声を上げることができない。 とくに、このブログをやっているせいもあって、里親家庭がどうなっているのか知りたい。 地域の里親会も被害の把握は難しいと思う。どうしたらいいだろう。 近年はこうしたことが毎年のように起こる。 なにかいい方…
全国里親会は改選期にあたり、理事会・評議員会で次のように決まった、とか。 https://www.zensato.or.jp/zensatokai/a_yakuin
以前にも書いたが、大災害が起きるとその情報に関わっているあいだに、別の動きが出る。違法的なことでも、取り締まりの余力がなくなっていたり、報道がそれに目を向けないからだ。 里親関連でも、関心のある情報がいっこうに伝わってこない。 たとえば、自…