里親類型を考えよう

コロナで、情報も停滞しがち。

里親家庭で、皆さんはどうしているのだろうか。

私も月数回のオンライン会議のほか、あまり動きもない。

面白いのは名刺を使わないこと。オンラインだと議題に終始するので、散らかした話をしない。実は、この散らかした話が重要だ、と最近感じ始めている。

ところで、こんな時期だからこそ、里親類型を考えてみてはどうだろうか。

里親という名称そのものを変えようという意見もある。

類型でいえば、養育里親、専門里親、養子縁組里親、親族里親が法定化されている。それ以外では、週末里親や季節里親(地域によって名称はさまざま。事業主体は児童養護施設で子どもの家庭生活体験事業)、赤ちゃん里親、ショートステイ里親などがある。

意見として盛り上がっているのは、一時保護委託里親。

一時保護は児相内の一時保護所ではまったく足りていないし、施設的環境には問題も多いと考える。一時保護についても里親家庭を受け皿にすべきだと思う。しかし、安易に里親を活用しようというのは危険な感じがする。

ある児相は、里親登録した人に一時保護を受け入れる承諾書を書かせている。基本的に、里親はボランティアの位置づけで、措置についても里親の意思を尊重することになっているから断ってもいい。(児童養護施設乳児院は断れないことになっているがいろいろな理由をつけて断る施設が多いようだ)。だから、いくら一時保護所が満杯でも、承諾書を書かせるような制度ではないはずだ。

里親を求めています、という行政からのメッセージは多いが、何をしてほしいかが曖昧だ。赤ちゃん向けの里親が必要なのか、一時保護をお願いしたいのか、そういうメッセージがあれば、それに見合った人が応募するはずだ。情報の伝え方というのはそういうことで、誰でも来てくれたら、使いかたは児相で考える、というのでは応募は少ないはず。

行政は、今どんな里親を必要としているのか、きちんと言葉でメッセージを出すべきで、そのための議論を里親や子どもの声を含めて検討していくべきではないか。