2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

現金給付について

コロナの影響に対して10万円の現金給付が出ることになった。世帯主に振り込まれる。DVで別居している家庭はあらかじめ市町村に申し出ることによって、別に振り込まれる。 気になるのは要保護児童。虐待をした親などに振り込まれるのは望ましくない。日頃から…

新型コロナと養育困難問題

状況の変化のなかで、新型コロナの問題が子どもの養育問題へと関心が移ってきていることを整理しておきたい。 4月22日、家庭内感染が指摘された。23日には無症状感染の問題も。17日には海外の動きとしてコロナ孤児が紹介されてもいる。軽度の感染者の自宅療…

大阪・吉村知事の発言その後

親が感染した場合の子どもを誰がみるのか、という問題で、吉村知事が福祉施設や里親にお願いする方向で検討する、と発言した。これについて、ホテルで対応する、とのことのよう。 子どもの年齢にもよるが、誰が面倒を見るのか、など明らかにされていない。子…

ショートスティ里親を機能させるように

これまでにも何度か書いてきたが、東日本大震災の時に津波被災地を回り、厚生労働省に「近隣里親」を提案した。近所の人たちが里親になって孤児を受け入れよう、と。その動きのなかで、親族里親を制度として充実させた経緯がある。 全国の里親会にも緊急アン…

いまこそ里親が行動を起こすとき

親子感染が話題になる段階を迎えており、「親が感染したら子どもはどうしたらいいのか」という子どもの質問に吉村知事が「福祉施設や里親を活用する」と発言しました。 多人数を養育している施設にはなかなか迎え入れることができないでしょう。 里親こそが…

大阪・吉村知事の発言

吉村知事のもとに小学生から電話があって、両親がコロナ感染した場合にどうしたらいいのか、と。これをきっかけに、吉村知事は、こうした場合小学生以下については福祉施設や里親を検討していると発言。 おそらく、コロナと里親についての発言はこれが初めて…

コロナ感染と里親2

感染時の対応について先に書いたが、措置児童の事故などについて、施設に比べると里親の立場は決定的に弱いことをここでも確認しておきたい。 以前、実親から里親に対して子どもの虫歯が増えたというクレームをもらった人がいた。実親がものを言うようになり…

コロナ感染と里親

乳児院で感染者が出た、さてどうするか。 翻って、里親家庭はどうすべきか。里親が陽性だったら。子どもが陽性ならもちろん。手順としては病院だが、同時くらいに児相にも連絡を。子ども担当児相、里親担当児相。しかし隔離して治療する以外、いいアイデアは…

乳児院でコロナ感染

東京の乳児院で8人の子どもが新型コロナに感染したという。まだ第一報なので、詳しいことは分からないが、心配していたことが現実になったか、との思い。 里親家庭ももちろんだが、児童養護施設や乳児院などは多人数養育なだけに感染した場合の対応が難しそ…

本『赤ちゃんをわが子として育てる方を求む』

コロナ禍のなかで、近くの書店はどこもお休み。『赤ちゃんをわが子として育てる方を求む』(石井光太著)を読みたいがまだ読んでいない。 広告によれば、岩手県石巻市で生まれ育った菊田昇医師の取り組みが内容。産婦人科医院を開業したのは、昭和三十年代の…

通知を確認

4月5日のこのブログで、厚生労働省は自治体の計画について見直すようにとの通知を4月1日に発出した、と書いた。しかし厚生労働省のホームページなどにはアップされていなくて、NHKの報道を鵜呑みにしたもので、書いたものの後味が悪かった。 相変わらず厚生…

趣味の領域

趣味のエッセイで楽しんでいる。 https://kinouchihiromichi.hatenablog.jp/

全制的施設の原理

いよいよ暇なので片付けを始めた。ほこりまみれの『障害学への招待』が出てきた。里親になったばかりの頃に影響を受けた本である。本書では、ゴッフマンの『アサイラム』が紹介されている。こんな風に書いてある。 「全制的施設の原理は、一般社会からの隔離…

『アウターライズ』を読む

里親とは関係のない書き込み。 コロナ難で家にいるので、本が読める。 今回読んだのは『アウターライズ』(赤松利一著、中央公論新社)。近未来に3.11並みの地震が東北に起きる。被害者はなんと6人だけ。そして、東北国として独立する話。 以前にも書い…

子どもと大人

新型コロナで緊急事態宣言。それでも、家にいるだけだとうつうつとしてくるので、江戸川沿いを散歩する。雑草のように菜の花が咲いていた。立ち止まって眺めているうちに、菜の花は一年生草花だと思いだした。正確には越年をしているから二年生草花なのだが…

里親トレーナー

里親制度を普及させるため、兵庫県は家庭養護促進協会(神戸市中央区)に「里親トレーナー」を配置するという。里親登録の希望者や、子どもを引き取る前の里親らに対する研修企画を担う、と業務に新しさはないが、職名としては新鮮。

忖度要望

要望を取りまとめる季節である。里親制度に関わっているといろいろなところで要望書をまとめる声に出会う。まずは昨年お願いした要望書を見直して、何が実現したのか検討してみたらどうだろう、と提案することにしている。昨年は、2人目の委託にも最初の1人…

緊急事態宣言散歩2日目

うちにうつうつとしていても気持ちが晴れない。そこで、人ごみではないところを散歩することにした。公園に行くと、ベンチには一人ずつおじさんが本を読んだりしている。桜が散って2割ほど残っていて、家族が3組ほどシートを敷いていた。 3歳くらいの子ども…

子どもの姿がない

私の住む千葉県も緊急事態宣言が出された。街を歩いてみると確かに少ない。とくに気になるのは老人と子どもの姿がない。 元気な大人だけが仕事や買い物などに外出しているようだ。子どもは学校に行くなどして日頃もいないわけだが、休校になっているいまも市…

陰のパンデミック、DVや虐待

大学をやめて10年くらいたったころ、艶本研究家の斎藤夜居さんと懇意になった。個人の葬儀屋をやっていたが、2人の娘さんが年頃を迎えるので自分の蔵書をもとに古本屋を始めた頃だ。会社の帰り、店先に腰を降ろしていろいろな話に興じた。内田百閒の本に出会…

厚生労働省は都道府県計画の策定見直しを求めている

都道府県の社会的養育の計画策定が3月31日で締め切られた。国の示した数値目標を大幅に下回っていることから、4月1日、厚生労働省は自治体に通知を発出。「里親の委託率の目標が、現状水準にとどまっている状況は看過しがたい」として、今後、自治体ごとの数…

『ふたつの月の物語』を読む

施設の子と里子の話というので『ふたつの月の物語』(富安陽子著、講談社)を読んだ。 里親希望者から、ある条件が示されて、児童養護施設の女の子、里親のもとにいた女の子が、その里親希望者のもとにやってくる。二人とも異なった超能力を持っていて、共通…

災害と里親

外出が命がけという事態、数か月までは予想もしていなかった。 昨年の台風といい、災害続き。日本は地震も多いから、災害が起きた時、どうしたらいいかという対策はとても大事だ。3.11で「津波てんでんこ」が話題になった。 里親としてどんな対策が必要だろ…

里親家庭が望む里親支援とは

里親支援のブログを見ていると、各地でプロポーザルの結果OKとなり受託になった、といった書き込みが増えている。我がNPO、残念ながら4月からの里親支援は県の競争入札に残らなかった。数年間委託されてきたので、残念というしかない。それで思ったのだが、…