2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

学校に行く権利

義務教育という。学校に通うのは、子どもの義務ではなく養育者の義務である。 毎日新聞社の調査によると、2022年に児相で一時保護を行った子どもの6%しか通学していないことが分かったという。要保護児童については児相の管轄下におかれる。 前にも書いた…

養育の難しさ

<「ほめて育てる」親は不適切>という記事を読んだ。 TBS系で放映されるドラマ「不適切にもほどがある」で、ひょんなことからタイムスリップしたオヤジの言動が今の常識にそぐわない。なかでも「期待しているよ」がZ世代には「ハラスメント」だと訴えられる…

里親の食育

完食指導をしている学校がいまだにあると聞いて、戦後まもなく、という感じがした。 それはともかくとして、里親家庭も子どもの食べ物への好き嫌いは悩みどころではある。また、想定しているより食の細い子どももいる。 我が家でも、以前、野菜の嫌いな子ど…

里親のキャラクター「さとペン」

東京都は里親制度PRキャラクターとして「さとペン」を展開する。ペンギンは群れで協力してヒナを育てるところからペンギンを名前に入れた。 里親等委託率が全国平均以下なので、これから里親を増やしていくのにこのキャラクターに活躍してもらうという。ぜひ…

関連するもう一つの問題

育休を取得して、終了間際に、保育園探しを行う。保育園に落選すると育休を延長できる。そのため、逆に、落選するような保育園を希望する。それができないように工夫しようと行政の方も考えているという。あれ、もう一方で、育休を取得するときょうだいの兄…

『里親だより』139号

編集を手伝っている2月発行の『里親だより』がネット上で見られる。 この号では、アメリカの里親制度がいい記事だったかな? 保護が長期にわたるようであれば親権を剥奪して養子縁組を行う。長期間の養育は里親や児童養護施設では行わない。たしかに、子ども…

オヤカクと里親

就活で内定を得た学生に、企業が内定の確認のために親に確認を取るオヤカクが広がっているようだ。採用のシーンで方法が急遽変わることがある。10数年前には、それまで履歴書だけだったところにエントリーシートが加わった。志望動機などを詳しく書いてもら…

一時保護に司法審査

25年6月から、児相の一時保護に納得のいかない保護者のために裁判所に一時保護状を請求して行うよう義務付けられる。これは保護の要件を明確にすることでもある。 これに先立って、来年度から、試行的な取り組みとして一時保護に司法審査を取り入れるという…

児相の記録票保存期間の延長

現在の国のルールでは、保存期間は原則25歳までになっている。ところが自治体では、それを超えて保存しているところが多い。 養子縁組では18年の児童福祉法改正で永年保存と決められている。 子どもたちの出自を知る権利から言えば、保存期間の延長はとても…

児相業務のデジタル化

古い話で恐縮だが、里親になりたての25年ほど前、児相を訪問したら郵便物の転記をしていた。なるほど、会社でも昔やっていたな、と思いだした。 いま、児相業務のデジタル化問題が話題になっているという。帰ってきてから報告書を書いたりして忙しいというが…

災害と里子

3.11のときに被災した里親家庭を訪問したことがあった。濡れた畳を通りに運び出している最中だった。児相から預けた子どもを帰してほしい、と言われたという。災害の時こそ子どもが励みになっている、とその里親は話していた。 状況にもよるだろう。預かった…

まごころ奨学金

要保護児童を対象にした奨学金ではなくて、犯罪被害者家庭の子どもたちが対象だが、振り込め詐欺などに利用された疑いで金融機関が凍結した口座の資金のうち被害者から返金請求のなかったものが原資になっている。10年間で7.6億円というからバカにならない。…

子どもの権利条約 養子縁組をどう考えるか

子どもの権利条約では、親子分離して帰れない場合は時間を定めて親権放棄させて養子縁組をするように、としている。 日本の場合は、子どもよりも大人の都合で養子縁組を行っているように感じられる。 数年前だったが、厚生労働省に、養子縁組をどう考えてい…

子どもの権利条約 政府報告の時期

国連子どもの権利条約の前回総括所見で、次回報告を2024年11月21日に求めている。まもなく、だ。 代替養育で、前回総括所見で指摘されていているのは、 (a)子どもを家族から分離するべきか否かの決定に関して義務的司法審査を導入し、子どもの分離に関する明…

保護を必要としている者に横暴にふるまっていないだろうか

年を取ってきたせいか新聞をよく読む。新聞に触発されることも多い。 今日の朝日新聞、一面の「折々のことば」ではこんな一文が紹介されていた。 「支援を必要としている状態の時ほど、理解のない者が「保護」を理由に生活や身体に侵入し、横暴にふるまう」 …

子どもの時間

アメリカの児相の対応で、時間的な要素が大きな問題となるという。いつまでに何をしなければなかない、と定められているというのだ。親元に返す時間、親に問題がある場合にも、何日までに親元に返れないのであれば親権を剥奪し、養子縁組のみちを検討する、…

児相の対応について

2月27日の読売新聞に、向精神薬を4歳の娘に飲ませて殺害した志保容疑者のコメントが紹介されている。「いろいろ言われるのが煩わしかった」と児相への不満を周囲に漏らしていたという。ほかにも、児相の対応で、子どもに愛情を持てなくなった、など。もちろ…