子どもの時間

アメリカの児相の対応で、時間的な要素が大きな問題となるという。いつまでに何をしなければなかない、と定められているというのだ。親元に返す時間、親に問題がある場合にも、何日までに親元に返れないのであれば親権を剥奪し、養子縁組のみちを検討する、としている。

日本では、親権は重要であると考える。しかし子どもは親のものではない。子どもを守るうえでの親権であるはずだ。

その、保護に関するタイムラインを聞くと早いなあと感じざるを得ない。たぶん、子どもの時間感覚への配慮があるのだと思う。

個人的な話だが、年を取ってくると時間が早く過ぎていくように感じる。レコードに例える人がいた。外周に近いところでは一周に時間がかかる。レコードの中心部分に近づくと、一周当たりの曲の時間は短くなる。

ある人が、大人と子どもの時間感覚を研究した。年齢の逆数に比例するという。7歳と70歳では、7歳の子どもの7日分が70歳では1日だというのである。大人の時間感覚で物事を決めていると子どもにとっては取り返しのつかない時間になるというのだ。

親元を離れて、保護されている時間はより早く、短くなければいけない。また、親による養育が難しいようであれば、できるだけ早く親に変わる環境を用意しなければならない。

子どもの時間を尊重しなければ、ということについては、可能な限り子どもの発言を大事にすることだろう。