2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

論壇時評がよかった

朝日新聞3月30日の論壇時評が家族問題について論じている(林香里氏)。 まず、「子育て罰」について。子育てをすると親子とも制裁を受けるかのような苦しさを味わうが、それが日本ではとくに顕著だという。 理想の子どもを持たない理由として、子育てや教育…

保護者向け支援プログラムの効果

理化学研究所と埼玉県和光市が取り組む子どもとの適切な関わり方を学ぶプログラムが効果を上げていると話題になっている。虐待された子どもへのプログラムは多いが、保護者向けプログラムは遅れているという。 妊娠時期に、夫婦そろって、子どもの養育につい…

こども若者★いけんぷらす

こども家庭庁は、小学1年生から20代の若者をメンバーとして募集し政策や制度作りに反映する、という。社会的養護関連の子どもたちもぜひメンバーとなって意見を反映させてもらいたいものだ。

千葉県の奨学金

千葉県の話で恐縮だが、県内の里親家庭や児童養護施設で育ち大学などに進学する若者を対象に年間30万円を給付する。原資は民間企業や個人の寄付。運営は千葉県社会福祉協議会が行う。初年度は10人程度としている。 他県でも取り組んでいるケースがあると思う…

「里親」は児童福祉法上の用語に限定してほしい

離島留学制度を使って里親の元で暮らしていた高校生男子が行方不明になり、水死で見つかったとの報道がある。里親の虐待があったのかも知れないと疑われている。 3月20日、長崎県壱岐市の海岸で見つかった少年のことで報じられている。里親A宅で暮らしていた…

日本の社会的養護にパーマネンシーの導入を

先のブログのように、日本の特別養子縁組は社会的養護の子どもたちのパーマネンシーを確保するものになっていないと感じている。子どものいない夫婦のための赤ちゃん縁組が主体になっている。一方で、里親家庭や児童養護施設には、帰ることのできない子ども…

養子縁組について

以前、厚労省の担当官と立ち話をしたことがある。養子縁組について。 基本的に養子縁組の問題は養子縁組あっせん事業者のやることと位置付けている、とのこと。 では、養子縁組あっせん事業者はどのような考えのもとに事業を行っているだろうか。事業者は複…

里子のマイナンバーカードについて

マイナンバーカード、健康保険証と一体化されるなど身近な問題になってきた。 ある里親が児童相談所に相談したところ、ちょっと待って、と言われたそう。 子どもの住所記録が残るので作りたくないという里親がいたとかで。 それで、児相内でもう一度確認した…

育児・考

10年ほど前、当事者主権という新書で、上野千鶴子さんが、乳児期の子育てって介護度5だよね、と言っていたのを思い出す。言葉ができないし食事もシモの世話も他人の手を必要とする。何気ない言葉だが、10年も忘れずに私の記憶に残る。 育児を何に例えるかで…

東京の里親の登録資格処分について国の判断

里親と行政との対応について訴訟のケースが相次いでいるが、東京のある里親の裁判が昨日あった。この里親、国の判断を引き出そうとしているが、昨日、裁判所に国の準備書面が提出された。かいつまんで言うと、里親の資格取り消し処分は訴訟では争えないとい…

沖縄の里親委託解除事案について

沖縄の里親委託解除事案について動きがあったようなのでお知らせ。 沖縄県の子ども生活福祉部長は3月1日、児童相談所の業務に対する第三者評価を導入するとの考えを発表した。県議会の一般質問に答弁した。 ただ、考えを答弁しただけで、体制整備などについ…

児童記録簿の見直し

児童養護施設や里親の元で育った子どもの記録をまとめた児童記録簿について厚労省は現在の指針「原則25歳まで」という保存期間の延長を検討しているという。知りたいと考えるケースは少なくないことから、としている。 地域によっては永久保存とする児相もあ…