2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

特別養子縁組は夫婦のみ

詳しい人に調べてもらったら、特別養子縁組は夫婦に限る、というものだった。また、多くの人の意見でも、特別養子縁組は夫婦に限るようにしたほうがいい、というものだった。それでも、というか、単身でも特別養子縁組できるようにしたほうがいい、と私は思…

社会的入院をなくそう

社会的入院をしている子どもたちが781人だという。うち2割の子ども(399人)が受け入れ先なし。うち2割程度は障害児だという。以前もこのブログで書いたが、なかなか入院してしまうと社会の目に触れにくい。問題になりにくいわけだ。一方で社会的養護の子ど…

措置延長はなくならないの?

2022年の4月から成人年齢が18歳になる。選挙権が行使できたり女性の結婚年齢が引き上げられたりするが、いま広く普及しつつある社会的養護の子どもたちの進学の際の措置延長がなくなるのではないか。 まさか世の中の流れに反してそんなことが起こるのだろう…

医者にも養子縁組の制度理解を

がん治療の結果不妊になるケースがあるのだという。そうした人が不妊で悩むよりは特別養子縁組という選択肢もあることを、本人というより医者の方から提案してもらえないか、そのために医者に対しての養子縁組制度の啓発が必要ではないか、という話があった。

単身で養親になれるのか?

ある会合で、最近は不妊治療から特別養子縁組へというだけでなく、未婚で養子縁組をする人が多いようだ、と聞いた。なるほどそういう方法もあるのか、と思って調べてみたが、特別養子縁組は夫婦であることが養親の条件になっている。普通養子縁組なら単身で…

里親研修にも「科目ナンバリング」の導入を

近年、大学で「科目ナンバリング」を導入するところが増えているという。学ぶ科目を系統別、難易度で番号を振り教育の質を担保しようというものだ。学生は履修計画が立てやすく、大学側は教育が体系的になされているか確認が容易だという。 それで思うことは…

DVと子ども虐待、一緒の救済対策を

先に書いた、夫婦喧嘩と子どもの虐待で思いだしたことがある。 DVと子どもの虐待の関連性を研究した人はいないのだろうか。母親が子どもを最後まで救出できない背景には深刻なDVがある。DV対策と虐待防止がきちんと連携されていないといけない。別々の…

性同一性障害は障害ではなくなった、日本ではどうする

セクシャルマイノリティのうちゲイやレズビアン、バイセクシャルは障害ではないのになぜか性同一性障害だけが障害になっている。ところが今回のWHOの会議で、性同一性障害は精神疾患ではないとの判断になった。この名称そのものを変える必要もあるだろう。…

面前DVという虐待

里親家庭で虐待があったら失格ものだが、体罰は意外にあり得るのではないか。一般家庭でもしつけと称しての体罰は6割にも達している。 里親を増やそうというとき、養育の質が問われる。体罰はやめよう。おかしいと思うんだよね。大人にやったら見逃せられな…

家系サイト

新語のなかに家系サイトっていうのがあった。アメリカで100万人が見ているというサイト。 養子縁組をした人が家系を調べるのに使っているという。さすが養子縁組大国。日本でも成り立つだろうか。

子ども関連新語

新語(社会的養護・子ども・若者・女性・家族)――最近の言葉です。皆さんはどれだけ知っているでしょうか。▶SOS教育(悩みやストレスを抱えている子どもたちが周囲に助けを求める方法を学ぶもので、小中学校で広がっている)▶単発バイト(時間の空いたと…

国連子どもの権利委員会、総括所見から代替養育部分

先ごろ、国連子どもの権利委員会は、日本政府に対して、子どもの権利条約の批准状況について総括所見・勧告を行った。ここでは、代替養育についてみていこう。 ご存じのように日本は国連子どもの権利条約を批准している。批准すると、その履行状況について定…

問題は体罰以外にも

体罰防止が社会の関心事になってきた。しかし体罰だけ防止すればいいのだろうか。たとえば里親家庭では「そんなことばかりしているなら施設に戻すよ」などと言葉による暴力もある。子どもにしてみたら体罰以上に心を傷つけるものだろう。体罰だけでなく、心…

体罰を受けた人の意識変化

体罰をうけた子どもたちは自己否定的な思いを味わう。ところが、20歳を過ぎた頃から、それは自分がわるいことをしたからで、養育者の愛情が体罰となってあらわれたと自己解釈していく。これは想像だが、そうしないと否定的な感情の処理ができないので無理に…

感情コントロールの発達

思春期から青年期の子育てをしてきた者として、子どもが成人になるには今言われているような18歳とかではないように思う。社会制度的には早くから大人として扱い、行動に対する責任を持たせようと、刑事処分の最低年齢が14歳に引き下げられたりしているが、…

国連の総括所見と体罰

今年2月に採択された国連子どもの権利委員会の日本に対する総括所見。ポイントとして「差別の禁止」「子どもの意見の尊重」「体罰」「家庭環境を奪われた子ども」「リプロダクティブヘルスおよび精神保健」「少年司法」があげられている。なかでも、体罰につ…

改正児童福祉法への付帯決議

平成28年の児童福祉法改正。子どもの権利条約を1条に反映させるなど従来の改正とは異なる画期的なものだった。改正の元となった審議会に参加し、国会審議にも参考人として意見を述べた私としては、印象に残る改正だった。改正の可決に際して、参議院厚生労働…

婚外子差別について

世田谷区の戸籍窓口で2016年に起きた問題が尾を引いているようだ。 子どもが戸籍謄本を取りに行ったときに、筆頭者のところにお母さんの名前を書いたところお母さんが筆頭者のはずがない、といわれて、認知を受けていない父親の名前を書かされたというもの。…

入管から児相に子どもが来る

子どものいる非正規滞在外国人(在留資格のないまま日本で暮らす外国人)を入管当局が拘束し施設に収容する際、子どもを親から分離し児相に保護したケースが2017年に28人となり前年の7倍になったという。え、こんなに少ないの? というのが実感。子どもを引…

長子とはなにか

先に紹介した『胎児のはなし』に帝王切開の話が出てくる。多胎妊娠の帝王切開で、先に取り出す子どもが長子ということになる。特別に無理してどの子から取り出そうかとかはしないが、しようとすればできる、とか。どうしてこんなことをくどく聴くのだろうと…

守ることができる、そしてやさしい言葉の最低基準を

このブログでも、折に触れて里親の最低基準にも書いてあるが、などと言ってきたが、最低基準はまるで最高基準みたいなところもある。それからどう考えたらよいのか分からないものもある。 養育や生活費の記録などなかなか簡単にできることではないし、第一ど…

新生児のプリンティング

『胎児のはなし』(増崎英明さんに最相葉月さんがインタビュー・ミシマ社)が面白い。胎児には笑ったり泣いたり表情があるとか、羊水は胎児のおしっこだとか。生まれたばかりの赤ちゃんは80分くらい眼を開いている。見えているのかどうかは分からないが、人…

赤ちゃんは社交術をどうやって学ぶのか

興味ある番組の予告。 5月13日、0時から45分間「赤ちゃんラボ」がある。 赤ちゃんは生きていくうえで必要な社交術をどうやって身につけていくのか、心の発達を解明する番組。 https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2019-05-12&ch=31&e…

デイキャンプを終わって

昨日5月5日、東洋大学の森田明美先生のゼミ生を中心に、里親家庭とのデイキャンプ。 なんと、里親の方は33人、子どもは29人、学生は61人。まるで小学校の運動会のようでした。子どもには最高の子どもの日だったでしょうが、学生の皆さんは翌日足腰が痛いので…

里親にはどうして加算がないの?

行政で働く非常勤の人は、職員が当然と思っているようなところも「なぜ?」と思うらしい。児童養護施設の職員には、被虐待児の加算や研修に行くにも手当があるのにどうして里親にはないのか、という質問があった。 実はね、里親手当というのは労働の対価では…

子どもの発言を妨げないでほしい

最低基準で、実親と子どもについて、里親には守秘義務が課せられている。しかし、子どもが公の場で発言したいという場合、児童相談所はそれをダメという資格があるのだろうか。 改正児童福祉法2条で、子どもの意見表明を約束しており、社会的養育ビジョンや…

K賞 5月

木ノ内博道賞はどうも売名的なにおいがしてしまう。おちつかない。K賞ということにしよう。5月の賞はバーネットの『秘密の花園』(いまや古典・海外小説)。主人公の少女はイギリス人だがインドで生まれ、我が儘に育つ。ある日、両親とも急死し、イギリスの…