長子とはなにか

先に紹介した『胎児のはなし』に帝王切開の話が出てくる。多胎妊娠の帝王切開で、先に取り出す子どもが長子ということになる。特別に無理してどの子から取り出そうかとかはしないが、しようとすればできる、とか。どうしてこんなことをくどく聴くのだろうと思ったら、長子には相続権がある。

里親とは関係ないが、俗世間というのはそんなことで成り立っているのかと感じさせる。生まれる子どもはもちろん何も考えていないし、親もこの子から取り出してくれ、なんて頼まないだろうが、結果として財産のうえで差がうまれる。

まあ、最近の出生前診断や胎児の手術なんかを考えると、こんなことは些末だろうが。

長子といえば、以前は後から生まれる子どもを長子にしていた時代もあるとか。