2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

里親不調が増えているとか

前にも書いたが、里親不調という言葉はあっても施設不調という言葉はない。かなり前になるが、ある児童相談所長と話していた時、施設職員は専門家だから「不調」とは言わない。子どもの施設への「不適応」ということになるね、と。 ところで、被虐待児が増え…

虐待死が増えていないか

新聞やテレビ報道をみて感じることだが、虐待死が多い。 裾野には、死に至るまではいかない虐待も多いのだろうと思う。コロナのせいだろうか。しかし、なにかのせいにしても意味がない。 テレビを見ていたら、歌舞伎町トー横に集まる若者たちのことを報じて…

里親として学んだこと

私の住まいの近くに絵本を発行した人がいる。脳梗塞を経験した人が作者。絵本のテーマは、障害者と健常者の分類をやめませんかというもの。 主人公が相手の嫌なところを書いたタグ付けシールをその人に貼る。すると次第にその人の顔がタグになって誰だかわか…

出自を知る権利、の情報を公的管理してほしい

日本産科婦人科学会は、第三者から提供された精子や卵子で妊娠を目指す生殖補助医療について、提供者の情報の管理などを担う公的な機関の設置を国に求める提案書をまとめたという。 大学病院で、何人かの妊娠したい女性に学生の精子を提供することがあった。…

権利の問題

子どもの権利が社会的養護の世界でも大きな関心事になっている。改正された児童福祉法第1条に、国連子どもの権利条約を基本にする、とうたわれたからだ。 子どもの権利は当然ながら子どもに帰結する。親や里親や、児童相談所職員が、いくら子どものためと思…

ジェンダー格差と里親・女性だけが犯罪者になる国

里親でジェンダー問題に関心をもっている人は少ないような気がする。里母の会とかいう研修会が開かれたりしている。 確かに女性の方が里親に関心を持つ人は多いのかも知れないが、里親=女性、と考えない方がいいと思う。 ジェンダーとは異なるが、セクシャ…

内密出産 国内初

熊本の慈恵病院で10代の女性が、国内初の内密出産を行ったことが分かったという。内密出産は、予期しない妊娠をした女性が、病院の担当者にだけ身元を明かして出産し、後に子どもが望めば出自を知ることができる仕組み。法律に定めはない。 病院は、新生児相…

子ども家庭福祉ソーシャルワーカー、まずは民間資格で

児童福祉法の改定作業でさまざまな動きがあるが、子ども家庭福祉ソーシャルワーカーの資格新設が話題になっている。専門委員会で了承されたという。 国の資格かと思ったら、最初は民間資格でスタートするという。国家資格にするかどうかも含めて、2年後をめ…

嫡出推定の見直し

法制審の部会が、先に話題にした「懲戒権」の削除を取りまとめたが、今度は、女性の再婚制度の廃止を取りまとめた。 里親家庭のなかにも、無戸籍児がいる。 現行の規定では、離婚後300日以内に生まれれば前夫の子とするとの定めだが、「再婚後なら現夫の子」…

要保護児童18歳の上限を撤廃

里親家庭や児童養護施設で暮らす要保護児童について、年齢ではなく自立可能かどうかで判断しようと、児童福祉法を改正しようという動きがある。 たしかに、18歳までで措置を解除し、大人向けの支援は20歳から。責任のある仕組みとは言えなかった。ただ、この…