親権が話題になっている時に

共同親権が話題になっている。とてもいいことで、ぜひ前向きに進んでもらいたいと思っている。もちろん、問題がある場合には単独親権の選択も残して。

しかし一方で、親権を持ちながら養育を放棄している状態の実親も多いように思う。この辺の議論はなされていない。海外では、比較的容易に親権を剥奪するような動きもある。養育が難しいようなら曖昧な状態にしておかずに、子どもの身分の安定のためにも、早い機会に、養子縁組などを進めてはどうだろう。

養子縁組の議論が進まず、大人のための養子縁組になっている。子どものための養子縁組のあり方を議論してほしいものだ。

子どもの権利条約では、代替養育の基本は里親で、必要があった場合にのみ施設で、さらに親元に帰ることができない場合には養子縁組をするように書かれている。代替養育の地続きで里親と養子縁組がなされているのに、日本ではこの間がぶつ切りになっている。