天理教の専門里親 全国の受託数の64.7%を占める

里親をやっている人なら誰でも知っていることだろうが、天理教信者の方々が多い。乳児院児童養護施設は施設的な養護、そして里親は家庭的な養育。では天理教の人たちの養育は何と呼べばいいんだろう。基本的には家庭的な養育だろうが、視点を変えれば宗教的な養育と言えると思う。あるいは信仰的な養育。天理教の場合、教理のなかに里親的な活動をすることがうたわれている。

天理教の信者の里親数を見てみよう。天理教里親連盟編(2018年)によれば、養育里親数は347(全国の養育里親の4.1%)で、専門里親99(全国の専門里親の14.5%)、養子縁組里親8(全国の養子縁組里親の0.2%)、親族里親0(全国の親族里親の0%)、ファミリーホーム50(全国のファミリーホームの17.4%)。

天理教信者への委託児童数は、養育里親359(全国の養育里親への委託数の9.4%)、専門里親139(全国の専門里親への委託数の64.7%)、養子縁組里親12(全国の養子縁組里親への委託数の0.3%)、親族里親0、ファミリーホーム245(全国のファミリーホームへの委託数の19.4%)。

これは天理教里親連盟の把握している数字で、それ以外にも信者で里親活動をしている人はいるかも知れないので、最低でも、という数字である。

専門里親に登録している人も多いが、専門里親として受託している子どもの数は専門里親全体の6割を超えており、信者として養育の難しい子どもの養育を積極的にしているのかも知れない。

そしてファミリーホームの登録、ファミリーホームの子どもの委託数とも全体の2割弱を占めている。

子どもの養育が信仰の問題と強く関連しているものと感じられる。