天理教里親と児童相談所

天理教里親のうち、専門里親が受託している子どもは、全国の専門里親の養育している子どもの6割以上を占めることについて、天理教の里親は養育の難しい子どもを養育していて、それは宗教里親のせいだろう、と書いた。

しかし、委託するのは児童相談所で、里親が努力したからと言って措置してくれるものではない。天理教里親について児童相談所はどう考えているのだろうか。

たまたま昨日、児童相談所の職員に会ったので聞いてみた。施設養護より家庭養育の方が優れているとは思うが、閉じた空間で養育していることに児童相談所としてはとても心配なんだと思う。天理教里親の場合、信者とのかかわりが多いので、複数の人が養育をみることになるので、そういう意味で児相職員は安心なのだろう、ということだった。

前に紹介した数字には未委託里親のデータがないので、どのくらいの人が子どもを委託しているか分からない。一般的には、専門里親の資格を取得しても、なかなか委託には結びつかない。児相にしてみると、一般の養育里親にも委託が可能なので、専門里親への委託には結びつきにくい。そういうなか、天理教の専門里親に委託が進むのは、児相が安心できることが第一なのだろう。

必ずしも宗教里親が評価されているわけではなく、児相からすれば安心して委託できるから、ということらしい。