突然の委託解除に悩む里親

東京新聞が、「6年間養育してきた娘を児相に委託解除されて東京都を追訴した」という記事を書いている。社会面に大きく。さもあらん、と私は頷く。

里親に説明もなく、養育していた子どもを引き上げることはよくある。こんなことが里親希望者に知れたら、里親になる人がいなくなってしまうのではないか、と思う。虐待を疑う場合もあるだろうが、きちんとした説明もなく、幼稚園や学校から「拉致」してしまうこともある。

行政不服審査法にのっとって訴えようとしても、里親にはそうした申し立て資格がなく取り下げるよう求められる。

何度かこうしたケースの相談を受けたことがある。多くの里親支援機関は、児相の判断なので私たちには対応できない、と相談にすら応じてくれない。

児相と里親は子どものために同じ仲間であるように思われている。どんな相談にものりますよ、とやさしい言葉をかけてくれる職員もある。

その言葉でたびたび相談していたら、養育が困難と思われる、対応の一部に虐待と思われる部分がある、不適切な養育、として引き上げる。

少なくともパートナーとしての意識があるなら、話し合ってくれればいいではないだろうか。

これからもあり得ることなので、里親会などでよく話し合ってほしいもの。