子ども関連新語

新語(社会的養護・子ども・若者・女性・家族)
――最近の言葉です。皆さんはどれだけ知っているでしょうか。
▶SOS教育(悩みやストレスを抱えている子どもたちが周囲に助けを求める方法を学ぶもので、小中学校で広がっている)
▶単発バイト(時間の空いたときに数時間、その日限りのアルバイトを探せるサービスが人気)
▶ニンビー(福祉施設“児相・介護”の建設や設置計画に反対運動を起こす地域住民のこと。海外でも多く、Not In My Back Yardの頭文字をとってニンビーと呼ばれている)
▶奨学肉(ある焼き肉店が苦学生を選び焼き肉の食べ放題で支援。話題になっている)
▶メンズメイク(男性の化粧が広がりをみせている。ビジュアル系のような主張する化粧ではなく、身だしなみ感覚が特徴)
▶異学年学級(日本でも小学校で異なる学年の子ど
もたちが一緒になった学級を作る動き。オランダでは普及している。イエナプラン。発達段階の異なる子どもたちが教え合う活動などを通してともに成長しあうプログラム)
▶ビザ専(学生数を増やす目的で外国人を入学させる専門学校のこと。生徒はアルバイトに精を出す)
▶特攻服(「最初で最後の親不孝」などと刺しゅうした特攻服を着て卒業式の日に街に繰り出す少年たちがいる。警察が見回りを強化している)
▶闇バイト(SNSで高額報酬をうたう。違法性や危険を伴うバイト)
▶ハンカチポーチ(初潮を迎えたものの生理用ナプキン持ち歩いて人に知られたくないという女の子に注目されている)
▶母健カード(母性健康管理指導事項連絡カードの略。重症のつわり、半日勤務が望ましいなど医師が書き込み勤務先に伝えるもの。あまり知られていない)
▶よちよち応援隊(江戸川区が今年4月から導入。ゼロ歳児家庭がスマホで手軽に家事支援を申し込める仕組みのサービス。無料)
▶小学生卒業式(女子の袴姿が議論になっている。悲しい思いをする子が出ない配慮を、という声が高まっている。一方業界は低年齢層に照準を当てている。費用はセットで10万円)
▶フェムテック(Femtech。技術の力で女性の生活や働きを応援しようという発想。生理用品のいらない下着や胸に装着したまま搾乳したり母乳を保存したりできる装置など)
▶臨床法医外来(子どもが虐待されているかどうかを専門的に見極め命を守る外来。千葉大学病院にあり注目されている。小児科医と法医が協力)
▶懲戒権削除(政府与党は親の体罰を禁止するために懲戒権の削除を視野に検討を始めた)
アウティング(LGBTの子どもなどがそれを暴露されて傷つけられること。自殺などが相次いでいる)
共同親権(子どもの親権を両親が離婚しても片親だけでなく両親が持つこと。法務省が導入を検討している)
▶バイトテロ(アルバイトなどで雇われている飲食店や小売店の従業員が、勤務先の商品(特に食品)や什器を使用して悪ふざけを行う様子をスマートフォンなどで撮影し、SNSに投稿して炎上する現象を指す造語)
▶スクールロイヤー(教育や行政が威圧的な保護者への対応に苦慮している。弁護士活用の仕組みが注目されている)
▶孫育て手帳(よかれと思って孫のためにしたことで娘に叱られたなど育児の常識が昔と違うことがある。孫育て手帳を発行する自治体が増えている)
▶ゆる部活(中高校で生徒が楽しく体を動かすことを重視する部活が広がり始めた。運動不足の解消や体力向上がねらい)
▶家系サイト(遺伝子プライバシー:養子として育った人が生物学的な家族を探すのに使われるサイトで、アメリカでは100万人が加入する。最近犯罪に使われて話題に。遺伝子プライバシーとも言われている)
▶パラレル家事(家事をする夫は増えているが、未だに手伝ってあげるという意識が強い。そうしたなか、パラレル家事を勧める人がいて話題になっている。夫婦が同じ時間に別の家事をする。夫の主体性も育める)
▶裏アカ(女子高校生の7割が、自分のものだと教えているアカウントの他に裏アカウントを持っていることが情報セキュリティ会社の調査で分かった)
▶電話野郎(突然電話をかけてくるおじさんのこと。年代が上がるとスマホやラインの使用が低くなり電話で話すことが多くなる)
▶スクショ(スマホなどの画面をメモ代わりに画像として保存する方法。スクリーンショット海賊版サイト対策の強化を目的とした著作権改正法改正で違法となるおそれがあって話題に)
▶こもりスマホまたはトイレ難民(公共トイレの個室で、用を足した後も居座ってスマホを使っている人が増えて問題になっている。トイレ難民が増加)
▶平屋人気(子育て世代に平屋建て住宅が人気。子どもに目が届きやすい)
▶分別の利益(日本学生支援機構奨学金で保証人には半額の支払い義務しかないのに全額請求し支払ったのは不当だとして提訴した)
▶半分の日(ある小学校の試み。4月26日のように数字が全部割り切れる日に数字の半分を答える。合同の勉強も)
▶哲学教室(子ども向けの習い事として難解で実社会で役立ちそうもない学問として敬遠されてきた哲学が人気)
ボーディングスクール(寮制学校のこと。子どもを海外の寮制学校に留学させる保護者が増えている。小中学生のうちから留学させることも。また国内でも寮制学校を作る動きも出て来ている)
▶畑こども食堂さいたま市北区の取り組み。農業体験と子ども食堂をあわせたもの)
▶異世代同居(大学生の下宿住まいが広がっている。高齢者と同居。割安の家賃で生活費が抑えられると好評)
▶ファーストブラ(昭和女子大が開発。小学生向けの下着が話題になっている)
発達障害グレーゾーン(同名の書籍が話題になっている。正式な診断はないものの生きづらさを抱えたまま悩む人が多く共感が寄せられている)
▶公共訴訟(同姓婚、情報公開、難民認定など公共性の高い訴訟を社会全体で支えていこうと弁護士らが活動を始めた)
▶ホームスクーリング(米国で、子どもを学校に通わせないで自宅で親が学習の面倒をみる動きが広がっている。家族に時間を大切にする動きだが虐待の温床との声もある)