新生児のプリンティング

『胎児のはなし』(増崎英明さんに最相葉月さんがインタビュー・ミシマ社)が面白い。胎児には笑ったり泣いたり表情があるとか、羊水は胎児のおしっこだとか。
生まれたばかりの赤ちゃんは80分くらい眼を開いている。見えているのかどうかは分からないが、人間にもカモの子のように刷り込みがあるのではないかという。生まれたての子どもをお母さんの胸元においてインプリントさせる。昔は生まれるとじゃぶじゃぶお湯につけていたけど、最近はそうしない、という。
瞬きもしないで目を開けている新生児というのは怖い感じもする。80分眼を開いていた後はこんこんと眠り続けるという。十分刷り込みを行わなかった子どもにはどのような弊害があるのだろうか、と考えてしまう。