社会的入院をなくそう

社会的入院をしている子どもたちが781人だという。うち2割の子ども(399人)が受け入れ先なし。うち2割程度は障害児だという。
以前もこのブログで書いたが、なかなか入院してしまうと社会の目に触れにくい。問題になりにくいわけだ。
一方で社会的養護の子どもたちは海外先進国に比べてその割合は少ない。こうした社会的入院をしている子どもや障害児施設で親元に帰ることのできない子どもが見逃されている。もっときめ細かな社会的養護の仕組みになってもらいたいもの。
同時に、障害のある子どもを対象にした専門里親が伸び悩んでいる。これは専門里親になりたい、いわゆる希望者が少ないのではなくて、運用がぎくしゃくしているからだ。2年に一度の研修を受講しても委託されるのは一握り。すでに養育者のもとに障害児が委託されているから、わざわざ養育里親よりも多い里親手当を出してまで委託する必要を自治体は感じていないのだろう。
こうした子どもこそ、という言葉は使いたくないが、家庭で暮らす権利を訴えたい。残念ながら子どもは声を上げられないから。