子どもとマスク

個人的なことだが、マスクをつけると髭剃りあとなどが痒くなる。難聴の傾向もあるので、相手の口元が見えないと何を言っているかよくわからない。マスクによるストレス度は高いほうに属するだろう。また、そういう人は少なくないのではないか。

発達障害児に、マスクに難色を示す人が多いのだという。ある調査によると、56%の発達障害児にそうした傾向が見られた。マスクが肌に触れるのが不快ということ以外に、相手の表情が分からないので不安だという子どももいた。

里親家庭には発達障害の子どもが多い。委託されているのだから感染されては困ると、里親は子どもにマスク着用をうるさく言うことが多いのではないか。

こんな時こそ、発達障害児に多く見られる感覚過敏や意思疎通の苦手さに思いをいたしてみてはどうだろう。

ところで、マスク着用の強要について、WHOとユニセフは8月21日に指針を出している。5歳以下の子どもにはマスク着用の必要がないこと、6-11歳の子どもについては高齢者と同居している場合にはマスクを着用すること、としている。

日本は同調圧力の強い国だから、発達障害児にとっては生きづらいと思うが。