本 『むこう岸』を読む

柏市の児童文学の本屋さん「ハックルベリーブックス」で、2,3か月に一回くらい読書会をやっている。今回読む本は安田夏菜さんの『むこう岸』(講談社)。

お父さんが医者で経済的に恵まれた男の子は勉強ができる。受験難関校に合格するが、もっと勉強できる子どもたちは多くて、脱落する。普通の中学に転校するが、そこでストーリーが動き始める。生活保護を受けている女の子と知り合いになる。カフェ居場所で勉強を教えたりする。

未来に絶望していた、生活保護を受けていた女の子の立ち直りとともに、この男の子も、お父さんの言いなりだった生き方から脱して、自分の道を探りはじめる。いわば、子どもたちの立ち直りと成長の物語。孤立していては何も始まらない。

子どもたちに勇気のもらえる本といえる。