児童相談所 増やせばいいか

野田の事件の起きた千葉県で検証が行われている。千葉市を除いて現在児童相談所は6か所あるが、2か所の増設が必要だとの答申が出た。現行基準でいっても人口当たりの児相の数は足りないわけだから当然と言える。また既存の児相でも老朽化が激しいところが多い。子どもにお金をきちんと使ってこなかったツケがこうして出てきてしまう。

そして、ただ増やせばいいのだろうか。増設だけに問題を還元してほしくない、と思う。

ところで、毎日新聞の独自調査で、一時保護所の子どもたちの観察記録などについてきちんと研修をやっていない、との指摘がある。

児童相談所(児相)を設置する全国70自治体のうち4割強が、虐待に遭うなどした子どもを保護する一時保護所の児童指導員や保育士に対して、子どもの行動観察とその記録方法についての研修を行っていないことが毎日新聞の調査で判明した。国は一時保護所職員の研修の内容や時間数について定めておらず、自治体間で対応にばらつきがあることが浮き彫りになった。