フォスタリング機関が所有する里親

『里親だより』の取材で長野県のうえだみなみ乳児院を訪ねた。こちらのフォスタリング機関は里親開拓の活動をして、希望者がいたら研修後、養育里親として認定されたのち、フォスタリング機関として「フォスターホーム」として認定するのだという。いわば独自の名称で、所有される里親になるらしい。これは、確か、キーアセットでは育みホームと名付けられていたように思う。

要はフォスタリング機関として里親を所有する形になるわけだ。その代わり、きちんと世話をしてくれることになるのだろう。

里親会というような曖昧な親睦団体よりいいのかも知れない。こういう形になってくると、モッキンバード・ファミリー・モデルの必要性もよく分かってくる。フォスタリング機関の傘の下で、里親同士が独自の親睦を兼ねたコミュニティをつくり、レスパイトケアも里親同士で行う。

自治体ごとにフォスタリング機関ができていくとして、里親会はその存在価値を弱めていくことになるだろう。