突然の別れと里親

今日の里親の学校は「突然の別れと里親」というチャレンジングなテーマ。個別の事例は紹介しにくい話だが、児童相談所は関係者の意思に反して子どもを保護できる強制的な行政権限をもっている。もちろんそれで子どもの命が救われることもあるが、実親から恨まれることも多い。それにしてもこうした権限をもつところは国内にも国外にもない。

強権の行使に慣れてしまって、里親委託した子どもについても幼稚園や小学校から里親に知らせずに引き上げてしまうことがある。それで子どもや里親がどれほど苦しむか知らないのではないかと思うほど。不適切な養育、という烙印を押す。どう不適切かを説明することもない。

子どもや里親のために、突然の別れではないルールを作るべきだろうし、別れた後も支援可能な里親の在り方が望ましい。そんな話から、児相から里親は信頼されていないなあ、という話に。対等とは言えないまでも、里親の地位を考えてもよさそうなものを、と。

まあ里親はともかく、子どもの意見をきちんと聞くべきだ。虐待が疑われて措置解除になったものの、子どもは措置先の施設から何度も抜け出して、里親のもとに帰ってくる。児相としては体面もあるので「一時外泊」とした、という話もある。

烙印、といったが、一度こうしたことがあると、その里親に委託の話がくることはまずない。ほんとうに里親の認定を取り消すようなことだろうか、と思うようなこともある。