里親制度の今後

今月末のFLECフォーラムの準備をしている。分科会の担当で、家族再統合がテーマ。最初、とんでもないテーマだなと思った。今の児相の多くは里親に実親の支援までは期待していないし、むしろ措置解除後は子どもと連絡はとらないでほしい、と告げられる。

だけど、国の新しい潮流として、ショートスティ里親に来年度から予算が付けられている。ショートスティ里親はこれまでの措置児童の養育とは全く異なった活動である。要保護児童の養育ではなく、いわば地域支援の活動である。

子どもや家庭の問題も、親子分離して子どもの安全を確保すればいい、というものではない。家族支援に関わっていくことが大事だと思う。

里親制度の発展の文脈には、子ども支援から家族支援の流れに位置づけていく必要があるだろう。

ただ、それを里親にだけ期待しても難しい。なかにはそれのやれる里親もいるが少数である。里親支援者の役割が重要になってくる。

そのポイントは、都道府県の行う社会的養護を超えて、市町村のいわば地域活動であることだろう。