未委託里親”率”を低くできないか

里親登録するにはそれなりの覚悟が必要です。子どもが委託されれば、自分の日常生活を変えることも考えておかなければならない。普通、研修を受けて認定されれば子どもが委託されると思うのが一般的ではないでしょうか。

ところが未委託率は異常に高いと言わなければなりません。福祉行政報告例という統計から平成29年3月末の数字を紹介すると、最も未委託率の高いのが岐阜県で83.3%。他にも8割台のところが4つあります。島根県(81.9%)、山形県(81.7%)、京都市(80.4%)、愛媛県(80.2%)。

里親登録しても2割しか委託されないのであれば、里親は期待されていない、と考えてもよさそうですね。

確かに高齢のために受託できない里親や、親の介護が始まってしまった、ということもあるでしょう。いまは事情があって受託できないという里親は「休眠里親」などとしたらどうでしょう。いったん里親をやめると、始めるにはまた認定手続きをしなければならないので、いまはお休み、というのがいいと思うのですが。

休眠里親制度を作ると、認定は済んでいるのに子どもが来ていない(里親が活用されていない)ことが一目瞭然です。行政はそれがいやなのかな。

児相職員が特定の里親だけに委託するというのも、委託OKの里親が分からないからなのかも知れないですね。

塩漬け里親という言葉でも作りましょうか。