里親保障10

蛇足風になるが、里親は私人であり、養育は業務ではない。里親はいったい何者なんだろう、と考えてきた結論。

要は身分的保証はないまま、つぶされていく要素が強い。どうしたらいいのだろう。

まず、最初の里親研修について、どんな名目になるか分からないが、交通費や研修費を里親希望者に払ったらどうだろう。実費を支払うのは当然だともいえる。で、認定されたら認定手当を行政は払う。未委託でも養育スキルを磨くように、と。そうすれば、現行のような、希望者は全員認定するみたいな雑なことはしないだろう。未委託里親にお金を払うのはもったいないという意識が働けば、未委託里親を減らすことにもなる。

もう一つの案は、フォスタリング機関に雇用する、という方法がある。そうなれば「あいまいな里親」を抜け出すことができる。

あるいは、フランスのように職業里親という方向。全員の里親をというのでなくて、乳児専門の職業里親、それから今の専門里親を職業里親とする。乳児院職員を乳児専門の職業里親というのはこれまでにも話題になることがあった。