里親家庭のアドボカシー

今日は「里親家庭のアドボカシー」をテーマに里親の学校を開催した。子どもの意見表明をどうやって担保するか、子ども代理人の必要、子どもの権利擁護などについて話し合った。

子どもの意見表明は子どもの権利条約に書いてある。そして改正後の児童福祉法第2条にも。そうやって注意してみると、社会的養育ビジョンにも、地域への計画策定要領にも書いてある。しかも後ろの方にちょっと、というのでなく、冒頭に書いてある。

とくに一般の家や里親家庭は施設よりも閉じていて子どもの声が外に聞こえることは少ない。言いたくても言えない、という状況だろう。どうやって子どもの意見を外部の人に伝えることができるだろうか。このところの虐待死などの報道では子どもが声を発しているのに、大人の声でそれが消えてしまっている。

法律などでは権利擁護がこれまで以上に問題にされているのに、一方ではこれまで以上に権利侵害が起こってしまっている。

たとえば、子どもの権利ノートについても、作ってはあるらしいが里親は見たことがないという。それでは子どもが見ることだってないだろう。まあ、見せればいいというものでもないが。

どのようにアドボカシーセンターを作っていったらいいか、あまり前向きな話にもならなかった。現状把握で手一杯という感じだった。