タイムカプセル掘り

今回は息抜きのブログである。

26歳になる娘が小学生の時に仲の良かった3人で、小学校卒業の時に埋めたタイムカプセルを掘り起こすのだという。

娘はアパート住まいで、久しぶり。他の2人も、一緒に遊んだはずだがもう面影もない。でも「エビガニ釣りに一緒に連れて行ってもらいましたよ」などという。

3人は、近所の公園にスコップなどをもって勇んで出かけた。しかし30分ほどで娘は帰ってきて、埋めたところは枯れ葉の山。それに埋めたところを正確に思いだせないという。

重い腰を上げて、公園の一角の、枯れ葉などをどかす。カブトムシの幼虫が数匹出てくる。娘はまた別なところを掘り始める。通りすがりの家族連れが不審そうに見ていく。なかには声をかけていく人もいて、タイムカプセル掘りだというと笑って通り過ぎる。

タイムカプセルはなかなか見つからない。泥だらけで、一人は土の上に腰を降ろす。近くで殺人事件が起きていたら真っ先に疑われそうだ。

しかし、一時間半ほどでお菓子の缶が出てきた。開ける重要な儀式には当人だけがいいだろうと帰ってくる。

後で、好きだった男子へのラブレターらしきものなどを見せてくれた。タイムカプセルを埋めるときといい、こうして掘り起こすときといい、いい時間を持てているな、と思う。

また新しいものを加えて埋めるのだという。私たちの年代なら、あまり先の約束をして埋めることはできないが、その約束ができる年代がまたいい。