当事者ならではの情報

以前、社会的養護出身の女性に会ったことがある。親から虐待を受けていて、この場合、住民票は閲覧制限がかかる。

社会的養護のなかにいるうちはよかったが、18歳の満年齢で措置解除になると、手続きをしないと閲覧制限ができなくなってしまうのだという。

閲覧制限を続けてもらうには、警察に行って新たに被害届を作らないといけない。それも1年ごとにそうしないといけないのだという。毎年、虐待にあったことを思いだして被害届を作るのは大変なこと。働いていて休んで警察に行くこともだが、虐待にあったことを何度も思いださなければならない。

こうしたことは当事者に聞かないと分からない。そういうことは多いに違いない。