発達障害の子どもと社会的養護

社会的養護の子どもには発達障害の子どもが多いといわれている。里親家庭でも4人に1人は養育の難しい子どもだという調査がある。発達障害で養育が難しいから虐待をしてしまう親が多いのだろうか。一説には、虐待によって発達障害と同様の症状があらわれるとも言われている。この辺はやぶの中だ。

ところで、今日、市川市の主催する「発達障害シンポジウム」に行ってきた。どうせまた、発達障害の中には学習障害ADHDアスペルガーなどのような子どもがいる、と種類の説明で終始するのだろうと思っていたが、そういう話ではなくて、発達障害の子どもも含めてどうユニバーサルデザインを導入するか、という話だった。

発達障害は知的障害などと違って、環境を変えることができれば障害ではなくなる。そういう意味ではある種の個性であって、さまざまな個性にあう養育環境、教育環境を作っていこう、という内容だった。

社会的養護の勉強会では発達障害の子どものレッテル貼りで終始するのだが、地域の勉強会では発達障害の子どもがいることを契機に環境をユニバーサルなものに変えていこうというのだ。

里親もレッテル貼りで子どもの発達障害を語るのはやめよう、と思った。