外国籍の子どものヤングケアラー

里親家庭で、外国籍の子どもを受託して人は意外に多いのではないかと思っている。それだけでなく、無国籍や無戸籍の子どもの場合もある。

私も最初に預かった女の子は無国籍で、30年ほど昔だったので市役所なども相談にのってくれなかった。児童相談所も国籍の問題に取り組むことはなかったので、私が後見人になって氏名の問題や住民票の問題など、家裁や法務局とやりあったものである。

DV中の女性が他の男性との間に出産して無戸籍の子どもを預かっている里親も近くにいた。

そんなことを思い出したのも、外国籍のヤングケアラーの問題が話題になったからだ。親よりも子どもの方が日本語を覚えるのが早くて、結果的に親の通訳を子どもがやる場合も多い。厚労省自治体はそういうことのないよう、取組みを始めるという。

最近、子どものための予算を確保しようと政治の分野で話題になっているが、日本人の子どもだけでなく、外国籍の子どもの養育にも力を入れてもらいたいものだ。

もちろん子どもだけでなく、在日外国人全体に対して、権利の確保や生活の支援を行うべきだ。外国人への支援は遅れているように感じるから。