2021-01-01から1年間の記事一覧

Q-13 小規模住居型児童養育事業について教えてください

『Q&A里親養育を知るための基礎知識』の13問目は、「小規模住居型児童養育事業について教えてください」というもの。普通に言うとファミリーホームのこと。霜倉博文さんが答えている。 過去にどのくらいの養育年限があるか、などで認定条件が決まっている。…

Q-12 特別養子縁組について教えてください

『Q&A里親養育を知るための基礎知識』の12問目は、「特別養子縁組について教えてください」というもの。回答者は家庭養護促進協会神戸事務所の米沢普子さん。 養子縁組とは他人との間に法律上の親子関係を作ること、と米沢さんはいう。ということは、里親は…

Q-11 季節里親について教えてください

『Q&A里親養育を知るための基礎知識』の11問目は、「季節里親について教えてください」というもの。庄司順一先生が回答している。 季節里親は自治体によって呼び方、考え方が違います、と書いている。平成20年の児童福祉法改正に関する通知(里親制度の運営…

Q-10  親族里親とはどのような里親ですか?

『Q&A里親養育を知るための基礎知識』の10問目は、「親族里親とはどのような里親ですか」というもの。回答者は日本女子大の林浩康先生。 両親が死亡、行方不明、拘禁などで子どもの養育ができないときに、子どもの三親等以内の親族が里親になるもの。親族里…

Q-09 専門里親とはどのような里親ですか?

『Q&A里親養育を知るための基礎知識』の9問目は、専門里親について。相澤仁さんが答えている。 これまでにも書いてきたように、専門里親は平成14年に相澤さんがつくったもの。本人が回答していると言える。 つくった目的を2つ挙げている。一つは家庭での親密…

Q‐08 里親手当や一般生活費のこと、医療は無料であること、里親の欠格事由などについて教えてください

『Q&A里親養育を知るための基礎知識』の8問目は、「里親手当や一般生活費のこと、医療は無料であること、里親の欠格事由などについて教えてください」というもので、東京都の福祉保健局少子社会対策部育成支援課里親担当係長だった野村恵子さんが答えている…

Q-07「里親の最低基準」について教えてください

『Q&A里親養育を知るための基礎知識』の7問目は「里親の最低基準」について。回答は大分大学の相澤仁先生。彼は平成14年ごろ厚生労働省の専門官をしていて、専門里親や親族里親をつくった。最低基準も彼が作った。 平成20年ごろだったろうか、先に出てき…

Q-05 現在の里親制度について教えてください

『Q&A里親養育を知るための基礎知識』(第2版)は2009年に発行されて質問の数は89。質問のすべてを紹介して修正を加えていくというのも、個人的な作業としてはやや気が遠くなる。 少し飛ばしてQ-05。「里親制度について教えて」というもの。庄司順一先生が答…

児童虐待20万件超す

2020年度、児童虐待が20万件を超すと報道。あまりにも増えて、誰も驚かなくなったような感じだ。 コロナで自宅療養が10万件を超す、というのと同様の印象。抜本的な解決に動く出来ないので、政治家も手をこまねいている、というところか。児童相談所もどうし…

『Q&A里親養育を知るための基礎知識』Q-03「社会的養護のもとにいる子どもにはどんな特徴がみられますか?」

『Q&A里親養育を知るための基礎知識』の第3問は「社会的養護のもとにいる子どもにはどんな特徴がみられますか?」というもの。2に続いて庄司順一さんが答えている。 戦後直後は戦災孤児が多かったが、最近の社会的養護のもとにいる子どもには親のいるケース…

『Q&A里親養育を知るための基礎知識』のQ‐02は「社会的養護の最近の動向について教えてください」

『Q&A里親養育を知るための基礎知識』の第2問は「社会的養護の最近の動向について教えてください」というもの。庄司順一さんが回答している。庄司さんは青山学院大学教授で自らも里親をやっていた。この本を出してしばらくして亡くなった。 当然のことだが、…

『Q&A里親養育を知るための基礎知識』Q-01「社会的養護とはどういうことですか?」

『Q&A里親養育を知るための基礎知識』の第1問は「社会的養護はどういうことですか?」というもの。柏女霊峰さんが答えている。 家庭環境を奪われた子どもに養育環境を整備したその体系を社会的養護と呼んでいる、と。社会的養護には施設養護と家庭養護がある…

『Q&A里親養育を知るための基礎知識』が出てきた

『Q&A里親養育を知るための基礎知識』(庄司順一編著、明石書店)が本棚の奥から出てきた。出版は2009年10月(第2版)。よくできた本だが、残念ながら里親制度を巡る環境は大きく変わってきて、今使うことができない。 そこで、紹介しながら変化した部分を付…

入管と人権

スリランカ人の女性が亡くなったことで、入管には人権意識がない、と最近言われるようになった。里親になって無国籍の子どもを受託した時、個人的にも入管にはいじめられた。 外国籍を取得してから、それが不法残留していた女性の子どもだとわかってから、子…

不育症と里親

赤ちゃんがほしいのに妊娠できないのは不妊症だが、妊娠しても流産や死産を繰り返すのを不育症という。別に新しい言葉ではないが、こういう言い方を私は最近まで知らないでいた。 あまり話題にすべきことではないので、実態が分かりにくい。厚生労働省の調査…

不妊治療休暇

人事院は国家公務員に年最大10日、不妊治療のための有休を取得できる制度を創設すると発表した。男女とも対象。また男性の非常勤職員を対象に配偶者出産休暇(2日)、育児参加のための休暇(5日)を有給で。来年1月から。 里親登録者にも、養子縁組を希望す…

駄言とは

駄言とは、性別だけで人を決めつける言葉のこと。女だから男だから、女のくせに男のくせに、など。社会が性差別の言葉に敏感になってきている。『早く絶版になってほしい #駄言辞典』が売れている。

オリンピックが終わった

東京オリンピックはアスリートたちの汗と涙のうちに終わった。テレビも新聞も、それ以外の報道をきちんとしたろうか。たとえば子どもが受けている虐待など。東関東大震災でもそうだった。2年以上が経過するコロナもそう。大きなイベントや災害があると、日常…

グリーフケア

このところ、悲しみや喪失感を支える動きがある。厚労省は流産や死産を経験した女性のケアに乗り出すという。また家族や友人など大切な人を亡くした人が悲しみを分かち合うカフェが全国的に広がりつつある。 里親が味わう喪失感も施設職員や児相職員には考え…

10月4日は里親の日?

最近、「里親の日」を商標登録した人がいる。 どうして「里親の日」を限定した人しか使えないようにするのか気になったが、たしか昔、厚生省が言い出して決まったように思うので、知人に調べてもらった。 1948年10月4日に「家庭養育運営要綱」が制定、発出さ…

未委託里親の多いことに疑問

里親登録された人から、数年待っても子どもの委託の話がないが、どうなっているのでしょうか、という電話をいただいた。未委託里親は全国で見ても登録里親の6割。多くの登録里親が未委託状態なのだ。そんなことを、里親希望者が知ったら、里親になることを考…

新しい里親類型

大谷さんと言えば大リーグの話題ばかりだが、大谷美紀子さん。国連子どもの権利委員会の委員長に就任した。任期は2年。もちろん日本人としては初めてのこと。 児童福祉法に子どもの権利が入ったことなど、日本の子どもの権利に関する取り組みがやっと始まっ…

スクールバスの全国導入

千葉県で小学生5人がトラックにひかれる事故があった。それを発端に、子どもたちの通学が話題になっている。 本気で、スクールバスを全国に導入していこうという。

各地の里親ハンドブック

以前に全国各地の里親ハンドブックを見る機会があった。私の地域では作っていなかったので、集めて提案したのだがいまだに作られていない。 北海道や東京都の里親ハンドブックが良かったように思う。 ネットで調べてみた。作っていない地域はぜひ作るべきだ…

塩崎恭久議員が次回の立候補をしない

古い話になるが平成27年の9月、子どもの家庭福祉に関する審議会がもたれた。十分な説明もなしにこの審議会の委員になった。第一回目の会合の冒頭、塩崎大臣があいさつにきた。児童福祉法を抜本的に変えたいので、検討してもらいたい。期間は12月まで。 開催…

不産ハラスメント

子どものいない女性が受けるハラスメントを不産ハラスメントというそうだ。 里親のなかには養子縁組を希望する里親もいるので、里親には子どものいない家庭も多い。さまざまな嫌がらせを受けており、当事者でないと分からないハラスメントも多いのだろう。当…

里親支援、里親の話

久しぶりで広域にまたがる里親たちと話す機会があった。共通して不満に思っていることは里親支援について。鳴り物入りで里親支援をやっているように報道されているが、やってもらっている実感がまったくない、と。 里親支援というのだから、サービスの受け手…

教育虐待

教育分野の虐待ではなくて、親がしてしまう虐待。受験の成功や成績向上のために暴力や暴言を用いて子どもの気持ちを無視して行う教育。『教育虐待』の本も出て、話題になっている。 一般に親が行うものだが、里親家庭でも聞く。子育てに熱心なあまりの虐待で…

里親の転居

施設が他県に移動することはほとんどないが、里親の他県移動は多い。勤務している会社の人事異動などによる。 そうした場合、また一から研修を受けて里親になる地域が多い。国の定めた研修で、ダブるようなものが多く、研修の必要があるのだろうか、と考えて…

付き添い犬

付添い犬というのがいるそうな。 虐待を受けた子どもが警察や児相職員などに体験を話す際、じっと寄り添い心を癒してくれるという。