Q‐08 里親手当や一般生活費のこと、医療は無料であること、里親の欠格事由などについて教えてください

『Q&A里親養育を知るための基礎知識』の8問目は、「里親手当や一般生活費のこと、医療は無料であること、里親の欠格事由などについて教えてください」というもので、東京都の福祉保健局少子社会対策部育成支援課里親担当係長だった野村恵子さんが答えている。

「委託措置されている期間は、里親であることに対する対価である里親手当」と生活費などが支給されます、とある。里親である対価として里親手当が支給されるとあるが、うまい言い方をしている。通常、手当であれば労働の対価と考えがちだが、雑所得とされ、余れば税の申告もしなくてはならない性格のものだ。

里親手当は変更があるので割愛する。昨年決められた措置費についてはここですでに述べた。最近では、里親登録の際の交通費も出るようになった。

国の定めたものに、地域によっては加算が付けられている。たとえば東京都など。

医療機関にかかる場合は児童相談所の発行する受診券を見せることによって自己負担部分なくみてもらうことができる。近年は付添い人の交通費も出るようになっている。

里親の欠格事項がここで述べられているが、気になるところとしては、里親登録後に欠格事項に該当するようになった場合は30日以内に知事に報告することとなっており、知事は当該里親登録を抹消することとなっている、ということ。

また、気になるものとしては一般生活費で、決められたものは申請しなくても支払われるが、メガネや歯の矯正代(すべて出るとは限らないが)などは申請しないと支払われない。地域によっては、そうした説明が十分になされていないところがある。