災害、孤児と遺児 その他

昨日で、阪神大震災から29年。個人的には初めての乳児を預かって半年ほど。震災については会社について分かったが、考えてみればその子がこの時間によく泣いていた。子どもなりになにか感じることがあったのだろうか。

1月17日。阪神大震災以降はこの日に大きな事故や事件はないようだが、その前にはいろいろあった。2年前の1994年にはこの日にロサンゼルスでマグニチュード6.8の地震が起きている。月は違うが、1989年10月17日にはカルフォルニアマグニチュード7.3の地震が起きている。たまたまだろうが、1.17を気にするようになった。

ところで、阪神淡路大震災では孤児や遺児となった子どもたちが573人いたという。あしなが育英会の調べだ。うち両親とも亡くした子どもたちが約190人。東日本大震災では岩手・宮城・福島の3県で約1800人の遺児や孤児が出たと厚生労働省の調査。阪神淡路大震災の時には公的なデータがないのだろうか。

孤児、遺児という言葉が使われ、社会的養護の世界にいる人たちの間では、両親ともに亡くした場合孤児と呼び、片親を亡くした場合遺児と呼んでいる。

しかし調べてみると、孤児という言葉は、両親親類などを亡くした場合に使うとしている。親類もいない場合と言いながら社会的養護関係では親族里親に養育してもらっていることが多い。遺児の場合は、孤児と比べて使われるのではなくて、残された子ども、というくらいの意味で使われることが多い。

今回の能登の地域の地震。一般には復旧のめどが立ってから子どもたちの問題に目が向けられることが多い。そうではなくて、早くこうした子どもたちを見つけ出してほしいものだ。そして支援につなげてほしい。被災地を離れる子どもたちがニュースになっているが、孤児や遺児、そして精神的なダメージを受けている子どもたちにも目を向けてもらいたい。