里親不調について

施設若手職員の研修会に参加した。里親に関連して、不調で施設に戻ってきた子どもに手がかかる、など、以前に言われていた言葉を聞いた。これは施設の文化なのだな、と思うような印象。

里親の間では不調という言葉はあまり使われなくなってきている。里親の問題だけに帰すことができないし、里親に烙印を押すようにしか機能しないからだ。

以前、年配の児相長に聞いたことで、ここにも書いた記憶があるが、不調という言葉は施設が作った言葉ではないか、というもの。施設には不調はない。一応専門家が仕事としてやっているので、うまくいかなかったのは子ども側の問題で、不適応という言葉が使われる。

里親は素人の養育なので、うまくいかないのは子どもではなく養育者に原因がある、というもの。

確かに里親不調って、定義された言葉でもないし、子どもの里親家庭不適応だってあるだろう。

久々に里親不調が施設職員の間で話されたことで、いっそ懐かしさを感じてしまった。