里親の人生のテーマ

鷲田清一の「折々のことば」で「人の人生には、それぞれのテーマがあるのではないか」という言葉を紹介している。小説家の中村文則の言葉である。

里親という人生の選択には、テーマらしきものがあるように感じている。もちろん施設の職員にもあるのだろうが、里親は子どもを我が家に迎え入れて養育をする分、里親の人生にも深く影響する。

その、子どもと暮らす里親の人生のテーマの部分は、支援者には容易に分からない。この部分を共有できる支援者になるのはどうしたらいいのだろう。

里親だけではない。子どもにとっても同様のことがいえよう。人生に関わる出会いである。そこに、人生のテーマを見出す子どももいるだろう。