生殖補助医療法案と子どもの権利

生殖補助医療に関する法案が今国会で検討されている。そこでは、卵子を提供してもらった場合だれが母なのかで、出産した女性を母にする。また夫以外の男性の精子を提供してもらった場合、精子提供に同意した夫を父親にする、など概要が固まりつつある。

が、子どもの権利に関する部分の結論が出ていない。生まれた子どもの「出自を知る権利」の問題や、代理出産で生まれた子どもの親子関係など。2年をめどに検討すると、いわば積み残し。

子どもの権利になると弱点が露呈する。生殖医療の補助なら、親の問題より生まれてくる子どもの視点からのことが大事だというのは誰でも分かっていることだと思うが。

子どもの人権と言えば、佐賀県弁護士会が中学校の校則について調べた。意味のない校則が散見されるが、なかでも「下着は白」という校則は人権侵害ではないかと指摘している。