里親家庭で暮らしたことのあるカルフォルニア・ユース・コネクションのアイデ・クーザさんが来日し、話を聞くことができた。海外の当事者の声は新鮮。提言を紹介すると、
・養育者の評価
ユースも施設や里親家庭に対して建設的な批判をすることができること。
・パーマネンシーの新定義
パーマネンシーは養子縁組や後見人など法的なものだけではない。ユースにとっては一人の大人としての生涯をつうじた親族のようなつながりも、パーマネンシー確立の重要な鍵を握っている。
・ホリスティックなサービスの提供
メンタルヘルスのサービスは、向精神薬だけでなく、個人のニーズに見合ったあらゆる支援を含む。それはアートセラピー、瞑想、ペットセラピー、そして課外活動なども含まれる。
・マッチング
ユースと養育者のマッチングは、ユースのニーズ、興味関心、文化的な特徴、家庭環境、養育家庭が住む地域などである。
・移行期のユース
措置変更の際、ユースが情報を共有できるようにする。ユースが離れる家庭との関係を壊さずに、ユースがこれから共に暮らすことになる家庭との適切な橋渡しをする。
・アセスメント
アセスメントの過程に、ユースの視点が活用されていること。すべての措置権のある組織が、同じ水準、基準のもとに運営されること。