1児相、1フォスタリング機関を

来年度(もうすぐだ)からフォスタリング業務を定めて、それを民間に委託してもいいということになっていて、関係者の関心が高まっている。

昨日、静岡市里親家庭支援センターの話を聞いた。数少ない日本のフォスタリング機関といっていいが、うまくやれているポイントは、政令指定都市で、児童相談所が1つしかなく、そことの連携がうまく取れているからだろうと思う。

多くの自治体では、都道府県という広域に1つないし2つ作ってお茶を濁そうとしているのではないか。児童相談所の業務を外部化しようというわけだから、児童相談所ごとにフォスタリング機関を置くくらいの気力でなければ効果は出ない。厚生労働省は1児相に1フォスタリング機関があってもいいと言っている。

静岡市里親家庭支援センターの理事長は、児童相談所のなかにフォスタリング機関の事務局を置くくらいでないと児童相談所との連携は取れないと言っている。事務所を児相に置くかどうかは別にして、連携の取れる体制作りが必要だろう。

それから、サービスメニューをまとめているところが静岡市里親家庭支援センターの特徴だ。里親リクルート、研修、マッチング、養育相談などがばらばらに委託されていたのでは連携がとりにくい。フォスタリング機関が包括的な支援機関である、という意味で、とても大事なところだ。