社会的養育の地域間格差

都道府県で、里親委託率や18歳以降の措置延長、親族里親の登録、専門里親への子どもの委託、新生児の里親委託など、対応がまちまちである。極端な場合は児童相談所ごとに対応が違う。

子どもや里親が、ここでないところだったらいいのに、と思うことが多い。同じ国内で、対応がバラバラということがあっていいのだろうか、と思わずにはいられない。

里親の懸念の一つは、児童相談所にこんなことを言ったら子どもが来なくなるのではないか、と常に自己規制をしなければならないことだろう。子どもを養育しよう、子どものために人生のひと時を頑張ってみようと思って里親登録したのに、言いたいことも言えないという状態に置かれてしまう。

地方自治を確保するためにやむを得ないことだというが、子どものための制度がバラバラでいいのだろうか。国は、頑張っている地域を目立たせて、そちらに促そうとしているが、乖離の大きい自治体はあきらめムードである。