県の行政不服審査会「里親登録抹消は違法」 読売新聞

11月27日(日)の読売新聞が、三重県の里親が虐待を疑われて里親登録が抹消された件について、県の行政不服審査会の結果を伝えている。審査会の報告では、登録抹消をした里親(男性)に十分な弁明の機会を与えていなかったとして、登録抹消の取消しを県に答申したとしている。

しかし県は男性の申し立てに対して「適法であり取り消すつもりはない」と登録抹消を取り消していない。不服審査会の答申にも強制力はない。

10年以上養育してきた里親を、虐待を疑うだけで、十分な話も聞かずに登録抹消するのであれば、里親とはなんだろう。県の対応だけにとどめず、国として、里親の身分(現在は単なるボランティア)を含めてしっかり考えてもらいたいものだ。

社会的養護の受け皿として、里親に期待するとしておきながら、各地で十分な聞き取りもしないで里親登録を抹消する動きが広がっている。